設計開発者ブログ

【プレミアム・パッシブ・ハウス -PPH-】 ⑱SLENTEX® この前の続き

先日、ドイツで開発された高性能の無機断熱材「SLENTEX」を紹介しました。普通のグラスウールの2倍の性能。では、なぜこんなに性能が良いのでしょう?
 

SLENTEXを拡大してみると、すごい細かい空気の部屋がたくさんあります。
その大きさは50~60μmという小ささで、これが暖かさの秘密。
「空気がたくさん入っていると暖かい」と言われても、なかなかイメージできない・・・

 
そんな時はマフラーを思い浮かべてください。使うとチクチクして失敗した経験はありませんか?これはマフラーの繊維が太くて肌にささるためです。でもウール100%のマフラーでは暖かいしチクチクしません。カシミヤ素材ならもっと暖かく触ると滑らかに感じます。
 


 

なぜなら、ウール(メリノ)の繊維は平均直径で18~23μm、カシミアの繊維にいたっては12~20μmという細さです!ウールは繊維1本1本が縮れていて、複雑にからみ合うことでたくさんの空気を含んでいます。このように空気の層をつくり出すことによって、暖かく保っているんです。SLENTEXの暖かさの理由、お伝えする事が出来たでしょうか?
 


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