北洲ハウジング60周年記念

展示場のガーデニング ―盛岡・みらいえ展示場①

展示場のガーデニング ―盛岡・みらいえ展示場①

2013年06月01日

盛岡みらいえ展示場のお庭は、今年で3年目を迎えます。「家」と「庭」との関わりを大切にしたこちらの空間は、庭の成長と共に、年々住まいの印象も変わって来ているのを体感していただけるのではないでしょうか。

7つのテーマにわかれた回遊式のガーデンは、それぞれのテーマに添って植栽も様々です。植木を含め約200品種もの宿根草や一年草が、四季折々にハーモニーを奏でてくれています。

みらいえのガーデニングは、植物の力に任せる育て方で、出来るだけ自然に添った庭造りを心がけています。あまり手をかけなくとも自然に生きていられるように、立地環境(日当たりや風通しなど)に合わせて植物を選び、それぞれの植物が好む土を選びます。より健康に育てることで、月一回程度のメンテナンスでも美しく気持ちのいいお庭を保って行けるのです。もちろん日々のお水やりや、花柄つみなどは展示場スタッフの方がお世話をしてくれています。お庭は「人の足音で育つ」とも言われますので、定休日以外は何かと聞こえる足音が日々のお手入れともなります。

ガーデニング日和

そして、自然に添った庭造りに欠かせないのが、土作りです。根が健康ならば八割方植物は強く育ってくれます。

みらいえ展示場は、当初はガラだらけの黒土で、植木は十分に育つものの、細かい宿根草など植えるにはとても扱いにくいものでした。土の力を高め、植物が強く育つ環境にしたいと思っていましたので、肥料を沢山混ぜ込むのではなく、「馬の堆肥」のみの投入で試みようと思いました。

一般的には牛の堆肥が多いかも知れませんが、なぜ馬なのか・・・?

馬は牛のように塩を舐めないので排泄物に塩害もない。そして大きな違いは、馬の腸は牛に比べてとても短いため、消化が不十分で、その糞には草の繊維質が沢山残っています。これにぬかなどを混ぜ、微生物の餌を増やし熟成させることで、とてもシンプルな良い土(堆肥)となります。

この堆肥を今ある土と混ぜる事で、土の中に微生物が増え、耕してくれるのです。最近では、バラを育てるのにとても良い、とも言われています。

みらいえではコニファーを植えてもらっているコニファーロッヂさんのものを使用していますが、馬の堆肥はネット通販などでも販売されていて、比較的簡単に手に入ります。

ガーデニング日和

これからの虫対策

6月ともなると、虫達が活発に動きだします。こちらの展示場では、化学農薬で解決するのではなく、自然の生態系の力を借りた、無農薬栽培を試みています。無農薬栽培には、朝の光と、風通しの良さが条件でもあり、展示場はまさにその条件があてはまっていました。

3年目にして、ようやく小さな生態系ができかけて来ています。農薬をかけると簡単に解決できるように思えますが、同時に天敵にまで薬をかける事になります。ここはじっと我慢。テントウムシは1匹で1000匹以上のアブラムシを食べてくれるそうです。イモムシ類はアシナガバチや、シオヤアブ、ヒラタアブが捕食してくれます。どちらも無くてはならない存在です。

そして虫除け予防剤には、「唐辛子のホワイトリカー漬け」を150倍から300倍に薄めてスプレーで散布。唐辛子に含まれるカプサイシンは、ホワイトリカー類に溶け出すと聞き、常備しています。バラゾウムシがグンと減ります。

作り方

唐辛子をザクザク切ってホワイトリカーに投入するだけです。刺激的な匂いに変わったら使っています。また、ウドンコ病予防には、酢が効果的。木酢液など散布しています。
※どちらも防薬ですので、発生してからでの速攻効果は見られません。春先新芽が出て来た頃、咲き終わった頃、に熱心に撒くと効果的です。

小山 美樹

小山 美樹
ガーデンデザイナー
小山さんは、国内最大規模の「第8回国際バラとガーデニングショウ2006年」にてグランプリを受賞。現在も幅広く活躍中で、北洲ハウジング盛岡みらいえ展示場のお庭も手がけてくださっています。同展示場で開催されるガーデニング講座では、お客様の常識を覆すお手入れ方法が話題に。超自然派の小山さんに、植物を自然にたくましく育てるガーデニング手法を紹介いただきました。