北洲ハウジング60周年記念

再考!―理想のガーデニング②

ガーデニング日和

2016年07月04日

生活スタイルが違えば、お庭もそれぞれに異なりますが、お庭を作る上での基盤となる骨格部分はとてもシンプルで、それぞれに共通する点があります。
今回はそんなお庭作りの基盤となる大切なポイントに触れてみたいと思います。お庭が完成するまでの第一歩。参考にしていただけたらと思います。

まずは背景作りから・・・

お庭作りのイメージが整い始めたら、まずその場所に立って周りを見渡してみてください。

隣家の生活空間が垣間見えたり、道路際で絶えず車が行き交う様な立地条件だったり…。周りの背景が、素敵な建物や林の緑に囲まれていれば良いのですが、現実はそうでない場合がほとんどです。お庭を素敵にイメージしても落ち着かない空間になってしまうのは、背景に左右されている事がとても多いです。家の中から眺める庭の景色は自分だけのもの。余計な喧騒は最少限にしたいものです。

喧騒を隠す方法としては、フェンスを立てたり、樹木を植えたり、生垣を作ったり…。庭全体を覆い隠す必要はないのですが、一番気になる場所や、くつろぎたい場所を重点的に、構造物や樹木を使うととても効果的です。

具体的には・・・

目線より少し高めのフェンスで

フェンスがはいることで、雑然とした背景がスッキリし、植物がぐっと引き立ち、お庭の雰囲気もとても良くなります。囲うことで今までの喧騒がウソのようなプライベート空間が生まれます。人目を気にすることなく、お庭作業や、お茶の時間を心置きなく楽しめることと思います。

生垣で

同じ樹種を並べて植えて、フェンスのような役割を果たしてくれます。
コニファのような常緑樹を使うと、冬も緑で高さのある生垣として仕立てられます。背の低い低木類を使うと、圧迫感の少ない背の低い生垣に。

フェンスと植物を組み合わせた背景作りの例。

フェンスと植物を組み合わせた背景作りの例。

お花を入れるとよりソフトにカバーできる。

お花を入れるとよりソフトにカバーできる。

樹木で

フェンスのようにはがっちり覆いたくない場所に、自然な目隠しが作れます。
背の高い高木類を中心に植え、その周りに中低木・下草類を植えるだけで、少し幅広のパーテーション的な働きをしてくれます。しかもナチュラルで四季折々に楽しめる樹種を選べば一年中変化を楽しめます。

樹木をつかって背景の喧騒をカバー。

樹木をつかって背景の喧騒をカバー。

背景作りに役立つアイテムを使って、ライフスタイルに合った自分だけの空間作りに是非挑戦してみてください。

背景が整うと、次は全体にバランス良く植物を取り入れていくことができ、雰囲気のある素敵な空間が実現します。次回もまたお楽しみに!

コラム ただ歩くだけで・・・

生き物たちすべての活動の季節。
何かと忙しい時期でもあり、あまりお庭に手間をかけていられない!という方にこそ必須の科目があります。
それはお庭を歩くこと。日々お庭を歩いて観察することこそ手間いらずの庭でいられる秘訣です。
日々観察していれば異変に早く気づいて早期対処につながり、
最少限のお手入れで美しい庭が保てるのです。

ただ歩くだけで・・・

小山 美樹

小山 美樹
ガーデンデザイナー
岩手県花巻市在住。2006年「国際バラとガーデニングショウ」でグランプリを受賞。北洲ハウジングの展示場のガーデニングや、セミナーも多く手がけている。「環境に合わせた造りすぎない庭造り」をモットーに、「植物を強く育てる土作り」を活かした手法で高い評価を集めている。