北洲ハウジング60周年記念

再考!―理想のガーデニング③

ガーデニング日和

2016年12月22日

庭を持ちたいという思いには、生活空間の一つとして日々の彩りを添えてくれる、大切な存在だと思えるからなのだと、日々庭に携わる仕事をしながら感じます。立地条件や周りの環境、生活スタイルもそれぞれに個性も違い、完成した庭も千差万別ですが、この大切な思いはどんなお庭にも共通するのではないでしょうか・・・?

まず描いてみないと!

庭にしたいスペースを確保したら、背景も考えながら実際その中の庭を、どのように通り抜け、どのように活用したいのか具体的に歩いてみます。そして簡単でいいので紙の上に書いてみることはとても有効的です。実際に寸法がわかるとなお現実的でいいと思います。そして、部屋の中から眺めたい庭なのか、外で楽しめる庭にしたいのか・・・もちろん両方ともに、が理想ですね!

庭は外なのですが、外ばかりではなく家の中から見ることはとても重要です。

一番長く居る生活スペースからの眺めは、常に目にする空間ですから、ここは一番気持ちのいい空間になるようプランしたいですね。そしてそこは、きっと一番良く植物が育ってくれる場所になる事と思います。植物達もいつも見られていると張り切るようです!!

土の行方

背景や、動線ができてくると自ずと植栽スペースが生まれます。そこをまたどのように使っていくのか。全てを植栽スペースにするのか、もっと減らしてテラスにしたり、デッキにしたり、ベンチを置いたり、自由にデザインしていけます。そうしてできた植栽スペースには、フカフカの良い土を入れたいものです。

現場検証!

環境にもよりますが、新築でしたら現状が硬い砕石を敷かれた場所だったりします。そんな時は、下の土が見えるまですき取ってしまい、木を植える場所であれば、さらに掘り下げ樹木が育つ深さまで掘り取ることをお勧めします。

宿根草などであれば、20~30㎝程度は良い土が欲しいところですので、樹木となるとその倍以上は欲しいところです。なかなかの重労働ですね。広範囲であれば専門業者に機械で掘ってもらうのも方法です。

掘ってみるとわかりますが、粘土質で異常に水はけが悪い場合なども出てきます。そうした場所では、掘るよりも石やレンガなどを積み上げて、花壇風に植え込み升を作ってしまうのも一つの案です。粘土質は掘れば掘るほど水がたまってしまい、そんな中に土を入れて植物を植えると、根腐れして枯れてしまいますので、現状の土壌をよく見極めるようにしましょう。

庭づくりの道のりは、良い土まで入れる事ができれば、80パーセント成功したものとみても良いと思います。なかなか大変な作業ですが、ここを通る事ができれば、あとは環境に合った植物を配していく楽しい作業が待っています。そしてここがまたポイントなのですが・・・。それはまた次回!どうぞお楽しみに。

小山 美樹

小山 美樹
ガーデンデザイナー
岩手県花巻市在住。2006年「国際バラとガーデニングショウ」でグランプリを受賞。北洲ハウジングの展示場のガーデニングや、セミナーも多く手がけている。「環境に合わせた造りすぎない庭造り」をモットーに、「植物を強く育てる土作り」を活かした手法で高い評価を集めている。