北洲ハウジング60周年記念

庭とともにある暮らし

ガーデニング日和

2017年7月27日

お庭の骨格がしっかり描けたら、次は、立地。環境に合わせた植物選びと、その植物達がすくすく元気に育つ土作りへと進みましょう!最初に良い土をいれておくと、2年後、3年後・・・手入れのしやすい庭に育ってくれますよ。

基本の土

植物が健全に育ってくれる土は、柔らかく、水はけがよく保水性の良い土です。中でも水はけはとても重要で、水はけが悪いと何を植えても育たなかったり、枯れたりと、とても悲しい結果となってしまいます。基本となる土は水をあげた時、サッと水がはけていくような土にしたいものです。

広範囲にわたる土壌改良には、耕運機があると便利です。

シンプルな土作り

お庭のように広範囲で大量に使う場合のベースの土には、山砂を使うことが多いです。落葉樹の山を切りくだいた所のとても水はけが良く、雑草の種などもほとんど混ざっていない土です。これをベースに堆肥や籾殻くん炭などを混ぜるというとてもシンプルな土作りで植栽をスタートします。混ぜ込む堆肥は、少々値段が高くても、完熟したものを使いましょう。未完熟なものを使うと余計な栄養素が病害虫を呼んでしまうことになるので、気をつけたいところです。そして、お庭の場合、病害虫を呼び寄せてしまう原因となるので、肥料は使わないことがベストです。年々植物は成長し、土壌菌も増えて土の力もついてくるので、あまり肥料に頼る心配もなくなります。

ふかふかの土が入り、これから整地して花苗などを配します。盛岡・みらいえ展示場のお庭の一角です。その後…の姿は次回ご紹介予定です!お楽しみに。

場所に合わせてさじ加減

風当たり、日当たりが強い場所の土壌や、軒下で雨があたらず常に乾燥した状態の場所の土壌では、植物の生育の難易度が増します。保水力、保肥力を上げるのに、堆肥を多めに混ぜ込んだり、腐葉土や黒土を加えたりして臨機応変に対処しましょう。

(左)ふかふかの土を入れて2・3年後。よく育ってくれています。(右)年々植物も土も馴染んで、最小限のお手入れで保てるようになります。

環境に合わせた植物選び

フカフカの良い土が入ったら、いよいよ楽しい植栽計画の始まりです。環境に合わせた植物選びはとても大切になってきます。

バラ ピエール ド ロンサールと左サイドはセントランサスとの共演。

建物との距離などによって環境は変わり、必ず南向きが明るいとも限りません。風通しによってもまた適する植物は変わってきます。微妙な環境の変化で、育ったり育たなかったり・・・。植物を選ぶ際には、見た目だけで植えたりしないで、育て方や性質をよく知り、植える場所に合った植物選びで、理想の空間に仕上げていきましょう。 次回は植物の配し方や、色の合わせ方などをご紹介したいと思います。

アーチにバラ・アイスバーグが満開。クレマチスはビチセラ系のエトワールバイオレット

アスペルラ オドラータ。白い小花がかわいい。

梅雨から夏にかけて、植物の海に…葉っぱだけでも切って風通しを確保しましょう。

ワンポイント 植物がどんどん育つ梅雨に向けて

春の花が一段落し、お庭も少し落ち着いて愛でる時期に入りますが、梅雨に向けてさらに育ってくる植物たち。咲き終わった花穂などはカットして、混み合って育ちすぎた枝も、アレンジを楽しみながら、風通しよく整えて気持ちよく過ごせる庭へ準備しましょう。風通しがよくなることで、病害虫対策にもつながります。

小山 美樹

小山 美樹
ガーデンデザイナー
岩手県花巻市在住。2006年「国際バラとガーデニングショウ」でグランプリを受賞。北洲ハウジングの展示場のガーデニングや、セミナーも多く手がけている。「環境に合わせた造りすぎない庭造り」をモットーに、「植物を強く育てる土作り」を活かした手法で高い評価を集めている。