北洲ハウジング60周年記念

日本の冬は乾燥する

2015年12月01日

“うがいと手洗いを”、“お肌に潤いを”というフレーズがにぎわう季節になってきました。日本の冬は特に大気が乾燥します。そこで今回のテーマでは次に挙げる3つのポイントから、乾燥への対処方法をとりあげます。 フリースを一枚多く羽織って、室温を低めにして過ごしましょう。

その1 室温を下げる

室温を下げると相対湿度[図1]が上がります。つまり、乾燥感がやわらぎます。北洲の高断熱住宅であれば室温18℃くらいでも、フリース一枚で快適に過ごすことができます。「冬でも半袖でビールがうまい・・・」のような住まい方は、省エネの観点からも控えたいものです。

図1:温度と湿度の関係

図のグラフは温度、水色が水蒸気のイメージです。
③は温度に対して水蒸気の割合はおよそ半分。これを相対湿度50%と言います。
②は温度に対して水蒸気の割合はおよそ8割。これを相対湿度80%と言います。②の低い温度のほうが水蒸気の割合が多く、乾燥感が少ない空気と言えます。これが相対湿度が上がるという意味です。
この温度をさらに下げていくと①になります。器から水が溢れだしています。この現象が”結露”です。目に見えない水蒸気から、水滴となって目に見えてきます。

その2 暖房を輻射式にする

輻射式の暖房は床・壁・天井から人の体、家具まで、室内にあるあらゆるものを赤外線でじんわり暖めます。室温が18℃でも体感温度は2~3℃高めに感じられます。低めの室温が乾燥感の改善につながることは「その1」で触れたとおりです。また、暖房がエアコンなどの温風式のときには“全室連続運転”をおすすめします。意外かもしれませんが、外出先から戻ったとき、朝起きたとき…床・壁・天井の表面温度が下がりきった後だと、エアコンはガンバって運転するため余計に電気代がかかります。

図3:主な加湿器の種類

北洲の高断熱住宅であれば、そのような“間欠運転”よりも“全室連続運転”のほうがむしろ省エネで、且つ快適に過ごすことができます。
暖房は輻射式を。温風式の場合は”全室連続運転“で過ごしましょう。

その3 加湿器を使用する

 以前、NHKのある番組で、エアコンと石油温風ヒーターの乾燥度合いを検証するというものがありました。結果は、石油温風ヒーター(または反射式ストーブ)を使った部屋のほうが乾燥しない、というものでした。石油温風ヒーターは室内に燃焼ガスといっしょに水蒸気も出します。つまり、加湿器としての効果もあるわけです。
 もちろん、室内に排ガスを出すこのような暖房器をつかうことはおすすめしません(緊急の備えとして用意することを否定するものではありません。使うときには換気に充分注意してください。)。高断熱住宅では「加湿器」が石油温風ヒーターの加湿という長所だけをぬきとった役目があるのです。
 市販されている「加湿器」には、“スチーム式”や“超音波式”、“気化式”と様々な種類があります。

図3:主な加湿器の種類

この中では“気化式”をおすすめします。原理は「洗濯物を室内干しする」ことと同じで、水分を自然に蒸発させ加湿します。加湿に時間がかかることが難点ですが、電気代も他のタイプと比べておよそ1/10で済みます。
また、温湿度計をおくことをおすすめします。その理由は、湿度だけでなく、「その1」で紹介したとおり室温が高すぎないかを同時にチェックできるからです。冬の快適温湿度は18~20℃、40~50%です。
「加湿器」も賢く活用。温度と湿度のバランスに気を配りましょう。 寒さとともに、乾燥もこれからいよいよ本番。本稿を参考にしていただき、「北洲の家」で過ごす冬を今まで以上に快適に迎えていただきたいと思います。

伊藤 裕章

伊藤 裕章
設計部 副部長 一級建築士
設計品質のマネジメントを担うとともに、自らもプランナーとして数多くの物件を手がける。北洲スタッフへの社内技術研修も実施。趣味は釣り。