Alsace [アルザス] Series
力強く、美しく、なぜか懐かしい。北洲ハウジングの大屋根の家。どこかで古民家を思わせる形は、時代を超えて受け継がれてきたものです。流行に惑わされない北洲の三角屋根。
コンセプト
ここに家ありと主張しているような、そして”お入りなさい“ と招いているような屋根。その屋根の形がデザインの中心になる Alsace Series は、瓦や軒の張り出し、厚みでその重要性をきわだたせています。
むかし、住まいは雨露をしのぐため屋根から始まり、快適性をもとめて壁を立ち上げ、そこに光の差す穴をうがちました。建築の基本がこの屋根であるだけでなく、建築の形の美しさも、ほとんどが屋根に依存しているといえます。
1階の四角の面と2階の三角の面の色や素材を変え、重量バランスをととのこえることで、よりいっそう印象に残る姿になります。さらに水はけをよくし、降雪の負担をやわらげ、外壁を風雪から守り、建物を長持ちさせ、子々孫々と住み継がれるにふさわしい住まいといえます。
国宝如庵が原型です
住まう人はもちろん、この街に暮らす人までもが誇りに思えるような、美しい外観を呈する[Alsace Series/2004]。このモデルをひとことで表現するなら、「見ごたえのある住まい」でしょうか?
まず最初に注目したいのは、北洲の家のシンボルとも言うべき大屋根です。三角形を組み合わせたような片入母屋の屋根は、独特の味わいを醸す左右非対称。実はこのモデルには、原形があります。愛知県犬山市にある国宝・如庵です。日本の端正な建築物と北欧の大屋根を融合させ、二つの美を継承して誕生したのが、このモデルなのです。水平方向の長い軒の線が醸し出すゆったりとした雰囲気と、正面の切妻屋根の凛とした佇まい。緩と急とを内包するデザインは、見る人の心に強い印象を残します。
見どころは、大屋根の下にもあります。たとえば、2層になっているファサード「ダブルファサード」。柱が立ち並ぶ柱列面とタイル張りの外壁面。その間に広がる回廊風の空間が、外観に深みを添えています。玄関まわりの回廊は、ベンチなどを置けば屋外リビング的な使い方も可能。通りかかったご近所の方と、気軽にコミュニケーションを楽しんでみてはいかがでしょうか?
外観・インテリア
最も長くなる棟の位置から縦ラインを造ることで強調された陰影が建物に変化を与え、外観をより印象深くするデザイン。単調になりがちな外断熱外壁は異素材を組合せる事でそれぞれが引き立てあいます。
露天風呂のような空間のバスコート
日本の伝統的な露天風呂のような空間をイメージし、浴室と外をつなぐ窓やウッドデッキを設け、外でありながらも壁に囲まれる事で落ち着ける空間です。
灯りがやさしく広がるピローライト
大屋根デザイン特有の勾配天井により、屋根に包まれたような安心感が得られ、ベッドヘッドの間接照明「ピローライト」により灯りがやさしく広がり、寛ぎと癒しをもたらします。
フランス瓦の素焼きの土色と、黒い妻壁との強いコントラストが印象的なモデル。出窓・煙突・ドーマーが味わいを出す。
なぐり仕上げのポーチ柱
軒を支える太いポーチ柱の素材は栗の木で、法隆寺などの天平の寺院建築と同じように「なぐり(ちょうな)」で仕上げられています。その古風な柱の足元を支えるのは、北洲オリジナルのクローバー型金物と安定感のある石の土台。存在感のある表情豊かなポーチ柱が、外観に温もりと上質感を漂わせます。
オープンキッチン
食は、暮らしの大切な要素です。その大切な食を作り出すキッチンもまた、大切なスペースです。キッチンというと、機能性ばかりが重視されがちですが、家族がいっしょに料理を作り、いっしょに味わうことこそが大切なのではないかと、北洲は考えます。
このモデルのキッチンは、オープンタイプ。つくる人が会話をしながら料理できるのはもちろんのこと、料理を待っている人が自然と手伝いたくなるのも、このキッチンの大きな魅力。料理をつくり、味わい、片付けるという一連の中で、自然な形で家族が支えあい、絆を深めていただきたい。オープンキッチンには、北洲の家族への思いが込められています。
リビング階段
ゆとりある空間が、家族の絆を育む。そう考える北洲は、リビングにさまざまな工夫を施しました。たとえば、リビングの一角、開放的なリビング階段の下には、イングルヌックと呼ばれる小部屋を設定。スコットランドの古い言葉で「暖かくて心地いい場所」という意味のこのスペースは、家族が肩を寄せ合って団らんのひとときを過ごすことができる小さな空間です。
仕掛けは、イングルヌックだけにとどまりません。階段の踊り場にも仕掛けがあります。踊り場の先に小さな部屋が設定されているのです。 使い方は、自由自在、書庫や書斎としてはもちろん、家族のコレクションを並べる秘密のギャラリーとして利用するのも楽しいもの。みんなでいっしょに使い方を考える -それだけで家族の絆を深めることができそうです。
カジュアルなもう一つの階段「らせん階段」
吹き抜け近くの「オールルーム」はみんなの空間
住まいに楽しさを演出する「アーチ天井と飾り棚」
スコットランドの古い言葉で暖かくて心地いい場所という意味の「イングルヌック」
仕様
ドーマー
柱、方杖( ほおづえ)
フラワーボックス
アルザス手摺
スタイル
Alsace SeriesはE1とHAUZEスタイルがあります
北洲ハウジングの最高グレード省エネ性能基準E1は、将来のエネルギー対策を意識した、エネルギーを上手に効果的に「つくる」「つかう」「ためる」、エネルギーの時給自足を目指した住まいです。
本物だけが時を越え、国境さえも越え、美しい伝統となる。伝統的な建築様式は永い年月の間に磨かれ、価値を持ち、生き残る…。ヨーロピアンテイストのHAUZEは、時の試練をくぐりぬけた伝統の動かない価値、その意味を確かに理解し、今に再現した家です。