北洲の家は「台風」にも強い。

2019年07月16日

日本における夏の自然災害といえば台風。強い風と雨を伴い、毎年各地で災害をもたらします。

今回は、雨・風から大切な家族と住まいを守る「台風に強い家」について説明します。

[1]スキ間を作らず、雨風を入れない!

各地に甚大な被害を及ぼす「台風」、毎年どのくらい発生していると思いますか?気象庁による直近30年のデータでは、日本付近に発生する「台風」は約30個、そのうち日本列島に接近が10個、直撃が数個とされています。これが毎年繰り返され、その度に建物に少なからず影響を残していきます。

「台風」の被害には、大雨による〝雨漏り〟と強風による屋根や外壁の〝損傷〟がありますが、これに対して北洲の建物は備えをしています。

大雨による〝雨漏り〟と聞くと屋根からと思われるかもしれませんが、実は7割以上が外壁面や外壁開口部、バルコニーなど外壁からの雨水の侵入が原因と言われています(表1)。

外壁に穴を開け、取り付ける窓は外壁面積の3割程度を占めます。この窓周りにスキマがあると大雨を伴った強風が外壁に叩きつけられ雨漏りの原因を作るわけです。

その大事な窓の、雨と風の漏水安全性を示す性能に水密性があります。JIS(日本工業規格)が定める等級が1~5まである段階で、現在北洲が採用している窓の標準仕様は等級4以上であり(表2)、さらには当コーナーVol・5「気密」の講で紹介した、外壁下地に張る「透湿・防水・防風シート」をすき間を作らない丁寧な施工をすることで、「台風」から大切な我が家を守ります。

[2]屋根には丈夫なサイズの材を使い〝あおり止め金物〟で押さえつける!

このほかにも、予想外の竜巻や大雪による被害も最近増えてきています。これらに対しても北洲の建物は備えをしています。

北洲と言えば「重厚な大屋根」をイメージされる方も多いのではないでしょうか。大屋根でなくても北洲の家が堅牢な印象に感じるのは、屋根サイズによるところもあります。では、その理由をご説明します。

古い建物で軒先が雪の重みで垂れ下がっているのを見かけたことはありませんか。これは屋根の構成部材である〝たるき〟が雪の重みに負け、軒に大きな負担がかかっている状態です。

一般的なツーバイフォー会社の〝たるき〟はタテ方向が14㎝の206(ツーバイシックス)材のところ、北洲は18㎝超の208(ツーバイエイト)材を使用しています(写真1)。これにより雪の重みによる垂れ下がりや、台風などの強風による吹き上げに備えています。ちなみに、在来工法の〝たるき〟サイズは一般的に5~7㎝弱。茶室のような数寄屋造りでは繊細な印象にするのに効果的ですが、今では耐久性を求め、屋根にツーバイフォー材を使用する在来工法の会社も増えてきました。

さらに、この丈夫な〝たるき〟を〝あおり止め金物〟で一本一本留めつけることで風に吹き飛ばされないよう押えつけ、〝吹き上げ〟を防止し雨風が侵入するスキを作らせません(図1)。

[3]屋根の〝雨漏り〟はルーフィングで止めろ!

屋根の表面を飾る瓦や鉄板などの仕上材に着目しやすいものですが、防水のポイントはアスファルトを基材とした下葺き材であるルーフィングです。

瓦や鉄板などの屋根葺き材の隙間に入った雨水を家の中に入れないよう守っているルーフィング。種類も様々ですが北洲はこれにもこだわり、止水性と耐久性の高い〝改質アスファルトルーフィング〟を指定しています。これには、穴から水が侵入しにくい〝釘穴シーリング性〟の高い素材が含まれており、ルーフィングを大型のホチキスのような針を使って留め付ける時に開いた穴から、雨水が侵入する被害を防ぎます。

また、屋根は家の中で最も高温低温を繰り返している場所であり、夏には瓦や鉄板屋根の真下は70℃以上にもなります。そんな過酷な環境において、高温でダレにくく、低温で割れにくい〝改質アスファルトルーフィング〟は、耐久性の要求を満たし、長い間責務を果たしてくれます。

最後に、台風対策として注意すべきは、「台風が来た時に住まいが万全の状態であるか」です。しっかりメンテナンスをして台風などの自然災害から大切な家を守りましょう。

伊藤 裕章

伊藤 裕章
設計部 副部長 一級建築士
設計品質のマネジメントを担うとともに、自らもプランナーとして数多くの物件を手がける。北洲スタッフへの社内技術研修も実施。趣味は釣り。