北洲けんちく日記

クラシカルなポーチ柱が支える、青空を切り取る赤い三角屋根

  • 営業担当:山内

    ご家族様の思いがこもったこだわりのお住まいを、わかりやすくお伝えできるように頑張ります!

  • 設計担当:久和原

    ヨーロッパをご旅行された時のあの街並み。そんなイメージをもとにお客様と共に作り上げた”いえ”です。

  • 建築担当:柵山

    お施主様がわくわくするようコミュニケーションを重ね、愛着のわくお住まいを完成させます。

2020年05月28日

皆様こんにちは。

この度はお施主様のご厚意により、さいたま市見沼区の建築現場の日記を作成させていただけることとなりました。

今回の現場はこちらです!まだ木も植わっている状態ですね。ここからどのように工事が進んでゆくのかご紹介させていただきます。

今回は土地探しからお手伝いさせていただきました。

無事に土地契約も済まされ、建築地は売主様によって整地されて、隣地との境界にはブロックが施工されました。
事前に建物の配置などを相談し、駐車スペースを作る為に写真の手前部分は土を取ってもらいました。

こちらが、今回のお住まいのイメージCGパースです!!

大きな赤い三角屋根が目を引くアルザスシリーズの建物となります。
木製の手すりを配したバルコニーがポイントです!

頬杖のついたポーチ柱の脇を抜け、アプローチ階段をのぼっていくのを想像するとワクワクしてきます!

地面にロープが張られているのがおわかりになりますでしょうか。

地縄張りといって、建物の配置を表しています。
隣地との距離を測り、しっかりと建物の配置を計画します。
隣地との境界線から建物までの距離は法律でも定められているので、地味ですがとても大切な工程です。

その後に行われた地鎮祭は、それまで数日続いていた雨が嘘のような青空の元で行うことができました!

いよいよ着工!の前に、今回はもう一つ大切な工程があります。

『地盤改良工事』です。
事前に行った「スウェーデン式サウンディング試験」という地盤調査により、今回は地盤の改良が必要であると判定されました。

やわらかい地面の上では、地震の揺れはもちろん、建物の自重で不同沈下して、建物が傾いてしまうことも考えられます。
建物を十分に支えてくれる地層まで杭を入れて、建物が沈下してしまうようなことがないように支えます。

今回はハイスピード工法という自然石を埋める地盤改良を行っています。

写真のところどころに丸く石が埋められているのがおわかりになりますか?
これは表面だけでなく固い層に到達するところまで石を埋め込んでいます。
天然素材のみを使っているので、産業廃棄物も作らず地球にも優しい改良工事です!

これで準備は整いました。次回からいよいよ基礎着工となります!

2020年06月11日

皆様こんにちは。

さいたま市見沼区のけんちく日記の2回目となります。

今回からいよいよ基礎のスタートです。
お住まいをしっかり支える足元の工事です。

写真をご覧いただくと、木の板が建てられているのがおわかりいただけますでしょうか。
これは『遣り方(やりかた)』というものです。

先ほどの『遣り方』には、よく見ると糸が結ばれています。
『水糸(みずいと)』と呼ばれるものです。

これらは基礎の「位置」や「水平」を正確に表すために行う作業です。

なにやら地面が一部掘られていますね。
これは『根切り(ねぎり)』という作業が行われた後です。

北洲では『ベタ基礎』を採用していますが、ベタ基礎は地面の上にポンと基礎が乗っているわけではありません。一部は地中に埋められています。
こうしないと地震などの大きな水平力がかかった時に基礎ごと家が動いてしまいます。

その後、砕石を敷いて水平に締め固めて写真のようになります。

地中からの湿気を防ぐ『防湿シート』を施工して、『捨てコンクリート』を打設します。

捨てコンクリート略して「捨てコン」は建物の強度には直接関係ありませんが、基礎底面が平らになり、中心を確認する『墨だし』を正確に行えます。

ご覧のように複雑に鉄筋を組む上で、施工面が真っ平で、中心が正しく把握できることは重要です。

「捨てコン」と呼ばれてはいますが、良い基礎工事を行うためにとても大切なものです。

配筋が完成しました!

写真は「配筋検査」の様子です。図面を手に検査員さんが細かくチェックを行っていきます。
検査はもちろん合格です!
これからコンクリートの打設が始まります!

2020年09月04日

皆さんこんにちは。
見沼区のけんちく日記3回目です。

まずはこちらの写真をご覧ください。
基礎スリーブというものの一部です。このように給排水を通す部分にあらかじめ管を施工してあります。

この基礎スリーブは将来的に管の入れ替えが出来るようにしてあります。

ベタ基礎の底部分に耐圧コンクリートを打設する

立ち上がり部分(縦方向)の型枠を組む

立ち上がり部分のコンクリートを打設する

という流れで、大きく2回に分けてコンクリートを打設します。

そして型枠を外すと、北洲のベタ基礎の完成です!!

給水管には、どこに接続されるか部屋名が書かれています。
青色の管が「水」、ピンク色の管が「お湯」です。

施工品質が良くなりますし、今後のメンテナンスの際にも分かりやすく、効率的に作業が行えるようになっています。

基礎の角部分の内側が直角でないのがおわかりいただけますでしょうか。
これは水平ハンチという構造です。

基礎の角部分は外力が一番集中します。この部分を直角にしないことにより、力の集中を避け基礎全体で地震などの大きな力を受け止めることができます。

次回はフレーミング工事をご紹介します。

2020年11月15日

こんにちは。けんちく日記の4回目をお届けします。

いよいよフレーミング工事が始まります。
まずは材料の搬入風景です。
ご覧のように材料のパネルは工場で製作されてトラックで搬入されてきます。

材料の下半分の色が変わっているのがおわかりいただけますでしょうか。
これは1階に利用されるパネルで、「防腐・防蟻」処理が行われた印です。
北洲では防腐・防蟻の処理は現場で行わず、工場で済ませて搬入しています。

パネルはクレーンで釣り上げて、大工さんが釘で固定していきます。
ツーバイフォー工法(北洲は外壁は基本ツーバイシックスです)は、場所や求める強度によって使う釘や、釘間の長さが定められています。

現場での施工がないので、精度も高く材料の無駄もありません。
また、職人さんの勘に頼ることなく、マニュアルでしっかり決まっているので予定通りの強度で建築ができます。

1階の壁パネルが立ちました。
先ほどの防腐・防蟻処理が同じ高さまできっちり全てにされていることがお分かりいただけると思います。
工場で施工しているので施工忘れやムラが無く均一に仕上がります。

こちらは制振装置の「MIRAIE」です。
40坪ほどの建物の場合、通常4基を標準で設置しています。

熊本震災で倒壊してしまった熊本城の再建にも利用される「高減衰ゴム」を利用した制振装置で、地震の揺れを最大95%吸収してくれます。

お住まいのご家族を守るため、家の中がどこよりも安全になるように、耐震だけでなく制震にも取り組んでおります。

お住まいの形が見えてきました。
このフレーミング工事は通常3~4日で完了してしまいます。

この後、窓サッシの取り付けと、屋根の防水工事が行われますが、そこまでおおよそ1週間程度で完了します。

室内が濡れることがなくなったところで断熱工事が始まります。

壁内には14センチの厚みのグラスウールを施工していきます。
隙間なくぴっちりと詰めた後に気密シートでおおいます。

この断熱・気密の施工は大工さんではなく、断熱の専門の職人さんが行います。
快適な住まいを作るため、断熱気密の施工精度はとても重要です。

グラスウールの施工が難しいところには発泡ウレタンを吹き付けていきます。

窓サッシと建物の隙間、配線を通した穴などの細かい部分も同様に発泡ウレタンでふさぎます。

こちらは2階の様子です。

屋根の勾配がそのまま室内に現れるデザインなので、屋根の断熱はとても大切です。
勾配部分には20センチ、平らな部分には40センチのグラスウールを施工します。

断熱・気密の施工が完了すると内部は造作の工事へと進んでいきます。

こだわりのRの形をした開口部分も姿を現しました。

外部はタイルの施工が進んでいます。

1枚1枚、タイル用の下地にひっかけながら張り付けていきます。すべて手作業です!
タイルの風合い、1枚ごとの色の違い、本物をお届けする北洲のこだわりポイントです。

タイルは色あせもしないので、塗り直しなどのメンテナンスはご案内しておりません。
美しさが長く続き、メンテナンスも少ない。北洲の考えるグッド・エイジングを体現する素材の一つです。

次回は完成宅をご紹介いたします。おたのしみに!

2021年01月31日

皆様こんにちは。

お待たせ致しました。けんちく日記の最終回です。
いよいよ完成した住まいをご紹介させていただきます。

まずは外観です。
第1回目の日記でご紹介させていただいたCGパースをイメージして撮影しました。

初回のプランご提案からほとんど変更の無かった外観はまさにCGパースをそのままに再現したような美しい姿となりました。
タイトルの通りバックの青空に映える美しい三角屋根です!

玄関付近のアーチ状の開口と、お洒落なブラケットライトが来訪されるお客様の目を愉しませてくれます。

タタミでくつろいで過ごしたいご主人様の要望を叶えた、こだわりのタタミリビングです。

和風過ぎずスッキリとした仕上げと爽やかな色合いで、ダイニングとのつながりも違和感がありません。

キッチンに立った目線です。

左手のカウンターは仕事やお子様の勉強スペースに使えます。

タタミのリビングまで視線が通り、遊んでいるお子様や、くつろいでいるご主人様の気配を感じながらお料理ができるキッチンになっています。

階段の一段目には開口を設けてあります。

デッドスペースを利用したロボット掃除機のホームスペースです!

棚の背面にかわいらしいデザインのクロスをお選びいただきました。
片付けが楽しくなるような小さな工夫ですね!

勾配のついた天井には板張りをご採用され、良質な睡眠がとれそうな落ち着いた雰囲気の主寝室となりました。

弊社では、家具のご提案にも力をいれており、今回は二台の無垢材のベッドとサイドチェストをご採用いただきました。
寝室の雰囲気にもよく合っています。

けんちく日記にご協力いただきましたお施主様に感謝申し上げます。

タイル一枚一枚の形や色合いのように、これから楽しい毎日の思い出が少しずつ積み重なっていくことを願っております。
グッド・エイジングな住まいを実現できるようこれからも精一杯お手伝いさせていただきます。

お読みいただきました皆様にはお楽しみいただけましたでしょうか。
また次のお住まいのご紹介でお会いしましょう。

ありがとうございました。

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