ゆらめく炎とうつわを楽しむ、薪ストーブのある住まい

山里に溶け込む大屋根の家。雄大な自然に抱かれながら、第二の人生を謳歌するご夫妻。定年を前に山間の集落でこの地にめぐり逢ったそうです。雑草や低木が生い茂る手つかずの原野を前に、「自分の手で開拓しよう!」と決意したご主人。展示場で目にした北洲の大屋根の家の、おおらかな表情に、この地がぴったり重なり合いました。

床面積 36.12坪(119.42㎡)
敷地面積 422.91坪(1398.05㎡)
工法 2×6(ツーバイシックス)工法
所在地 福島県
施工年 2004年

体の芯からじんわり暖めてくれる薪ストーブ。ゆらゆらと揺らめく炎に気持ちが安らぎ、心までほっこり。真冬でもこの1台で家中の温度はほぼ均一。

薪ストーブ料理の王道、ピッツァだって、石窯で焼いたような本格派の味が短時間で出来上がります。サクッとした触感のクリスピー生地に、チーズ、ネギ、しらすをトッピング。

燃料の薪の確保は、周辺の農家から果樹園のりんごの木やしいたくの原木を譲り受けています。空気の量で薪の燃え具合を調節したり、薪ストーブのすすは、燃焼温度を上げることで溶けて取れることなど、試行錯誤しながら知恵を身につけていったそう。手をかけるほどに愛おしさが募ってくる薪ストーブです。

玄関から裏庭へと視線が抜ける場所に置かれた器たち。それは陶芸を楽しむ奥様の愛する作品。陶器に魅了され、少しずつ集めてきたのが始まり。器と共に日々の暮らしが綴られています。

ショベルカーで整地から行った、手塩に掛け大切に育んできた散歩道・・・。自分でできるところは自分でつくる。ハーフビルドがご主人の家づくり。

ご主人お手製のウッドデッキ。お天気のいい日は、ここでお茶を楽しむそう。家族、土地の人、陶芸の仲間が遊びに来て、ほのぼの語れる、そんな寛容な場所になっています。