帰りたくなる温もりがある。家と共に生きる歓びがある。家で過ごす時間が好きになる、健康で快適な暮らしの器

仕事がひと段落する頃になると、これから先の住まいをどうしていくべきか、考える人も多いかもしれません。今回、訪れたW様もそうだったと言います。自分たちにとって「居心地がいいと感じるデザイン」、そして家族とつながり、「健康で快適に暮らせる性能」、そのふたつの要素が十分備わってこそ、自分らしく暮らせる「終の住処」となる、そんな風に思いませんか…? 心地よさに抱かれながら、ゆったりとオフの時間を過ごすご夫妻の暮らしを訪ねてみました。

床面積 138.37㎡
工法 2×6(ツーバイシックス)工法
所在地 宮城県
施工年 2018年

木のぬくもりに包まれた心落ち着く和モダンの空間。表情豊かな塗り壁、ダイニングの一角を織り成す腰壁とベンチ、グリーンや好きなアイテムに彩られた飾り棚、モザイクタイルを施した洗面台、そしてリビングの見せ場となる、熱帯魚の大きな水槽やコレクションをディスプレイしたウッディな階段下のオープン収納…。北洲のモデルハウスやオーナー様邸をいろいろと見学され、じっくり吟味し、丁寧に選んだものに、自分流のエッセンスを散りばめてた、暮らしの奥行が広がる空間に息を呑む。

W様邸は「断熱」「蓄熱」「遮熱」を取り入れたパッシブハウス仕様だ。「今時の家だから、性能はいいのだろう…」と思っていたが、詳しく説明を聞いてみると「想像を遥かに超える性能の高さ」に納得し、取り入れることにした。

夏は風が動かない熱帯夜に数回、寝室のみエアコンを稼働するくらい。ほぼエアコンなしで過ごすことができるという。「家の性能のよさに加え、設計士の設計力によるところも大きいのではないか」とW様は語る。「周辺の地形や自然を感じながら、(設計の)イメージを膨らませていらっしゃったのが印象的でした。さすが、プロの仕事だと感じましたね」。家の持つ性能と風の動きを考え抜いたプランニングが相まって、より快適に過ごせる住環境を創出。遊びに来るお母様は「夏なのに寒いくらいだね…」、冗談交じりにそんな風に言うのだそう。

W様邸ではリビング・ダイニングの大きな窓に3枚のオーニングを採用している。夏の強い日差しを効果的にコントロールできるのはもちろん、「網戸的に使えて、虫除けにもなるので大助かり」と奥様。オーニングによりウッドデッキはリビング・ダイニングとつながる心地よい空間となり、大人のカフェライクな雰囲気を演出してくれる。

冬場は、外が氷点下の日でも室内は20度をキープし、軽装で過ごすことができる。トイレも浴室も、どの部屋も室温は一定で、「一年中春先のような感覚ですね。寒い季節に、風呂上りやトイレなどで起こるヒートショックのリスクも格段に減るのではないかと思っています」。実際、ご主人は以前の家と新居とで、血圧を測定してみた結果、新居では以前より血圧が下がり、いかに温度差が健康に影響を与えるのかを実感されている。

室内をぐるりと回遊でき、どこにいても家族の気配を感じるW様邸。家中ほぼ均一な温度を保つ快適な環境だから、叶えたい想いをプランに落とし込むことができた。

日中は仕事で不在となるが、電気代は冬で2万円以下。夏は約1万2000円。タイマーを利用し、電気代が割安な深夜・早朝の時間帯に食洗機や洗濯機を使ったり、使用する電力を見える化する「HEMS(ヘムス)」を活用し、電気の使い方を楽しみながら、工夫しているという。

季節を気にせず、いや暑い・寒い季節にこそ安心してお母様を招き、「ゆっくりとロングステイしていってもらうことができるのもこの家だから」。奥様の友人が遊びに来た時には、あまりの居心地の良さに時間が経つのを忘れるくらい話が弾み、気づくと夜になっていたということもしばしばあるようだ。

趣味がぴったり重なり合うご夫妻。雑貨めぐりは休日の楽しみのひとつだ。「新しい家に合う食器を見ていると、それだけでも気持ちがあがりますねぇ…」。新しく仲間入りしたコーヒーメーカーとお気に入りのカップ。金属フィルターでドリップされたコーヒーは、豆の油分ごと抽出された味わいが大人の余裕を感じさせる。

「この家に住むために生きている」-、そう語るご主人。「ああしたい、こうしたいと可能性がある。全てが叶わないかもしれないけど、考えることが生きがい」と微笑む奥様。

「家と生きる」-、おふたりのこれからはそんな形容がしっくりくるような気がする。「北洲さんでなかったらきっとこうはいかなかったかもしれません…。全部要望を聞いてくれて、叶えてくれました。それをいかに活かし、暮らしていくか、これから愉しみですね」。ゆらゆら揺れるコーヒーの湯気。その向こうにふたりの笑顔が浮かんでいた。