ゾーニングの工夫で、愛猫たちと快適に過ごす家

S様ご夫婦の家づくりテーマは、①愛猫たちと住み分けができること、②家中が暖かいこと、③掃除・家事が楽なこと。20代で中古住宅を購入したS様。子供たちの成長を見守ってきた住まいも築30年を超えたのに加え、冬はとても寒いこともあり、老後を視野に入れたリフォームの検討を始めた。たまたま訪れた北洲ハウジングの長町展示場で、奥様がオークの床材に一目惚れ。スケルトンリフォームと新築の費用を比較したところ、大きな金額差がなかったことから、建替え計画がスタートした。

床面積 120.44㎡
敷地面積 278.28㎡
工法 2×6(ツーバイシックス)工法
所在地 宮城県
施工年 2019年

S様邸の間取りは、猫ちゃんたちが自由に過ごせる吹抜けリビングゾーンと、ご家族が愛猫たちの動きを気にせずゆっくり食事ができるダイニングゾーンとに分けられている。

以前の住まいでは、愛猫たちが畳で爪を研いだり、キッチンに上がって小麦粉を散乱させたりしたことがある。新居では、家族も愛猫たちもストレスフリーで暮らせるプランニングがテーマだった。

3枚引きの建具を上手く取り入れて、吹抜けリビング~リビング階段~2階ホール、そして廊下の猫トイレと、自由に動き回ることのできる愛猫ゾーンが出来上がった。猫は高い所に登るのが大好き。階段の昇り降りを自由にできるようになったことで、以前のような無茶はしなくなった。猫ちゃんたちも快適のようである。

撮影でお邪魔したときも、2階ホールの定位置に寝そべり、時折、階段手摺のスキマから1階の私たちの様子を伺う猫ちゃんたち・・・。

リビング続きの和室には、年季の入った丸テーブルが。天板の傷とともに家族の歴史が刻まれている。 外出の際には猫ちゃんたちが入らないよう襖を閉めるそう。

新居はとにかく暖かい。「以前の家はとても寒くて、ヒーターの前に家族が集まり、陣取り合戦をしていました」と奥様が笑う。 光熱費は、太陽光発電を抜きにしても格段に下がったそう。エアコンを連続運転していた2月の電気代は(オール電化で)1万円台。以前の住まいでは、蓄暖と灯油ヒーターで3万5千円ほど掛かっていたそう。

エアコン2台で家中快適な住まいにしたかった。寝室と娘さんの部屋に設けられた小窓は、意匠性のみならず、空気を循環させ温度ムラをなくす工夫でもある。

展示場の床に一目惚れした。信頼できる知人が北洲の家に住み、「展示場と実際に建てる家の仕様が一緒である」ことを聞いた。たまたま展示場で出会った営業担当が、知人の家の担当と同じだった。タイミングやご縁がつながり、S様邸が形になった。

展示場で見て「すごくいい」と思っていたホワイトアッシュの建具や、建具枠が家のあちらこちらに使われている。「予算内でも、本当に展示場のように建てられるんだ・・!」知人の言葉どおりだったことに嬉しさがこみ上げた。

本物の木の質感が好き。木目が好き。古くなって味わいの出るアンティークが好き・・・。床や建具、階段手摺などのチョイスも、家具や小物からも、奥様の想いが伝わってくる。「こういう機会でなければ家具もなかなか買わないし、予算を決めて、その中で大好きなアンティーク家具を選びました」と奥様。キッチン前の本棚ラックと、2階ホールに置かれたガラス張りのチェストはその戦利品。

ご主人と一緒に何度も家具・小物選びに出掛けた。ダイニングチェアは、二人で座り心地を確かめて購入したそう。ひとつひとつのエピソードから、ご夫婦の仲の良さが伝わってくる。

家事を楽にする工夫のひとつは、洗濯動線。脱衣室を広めの3帖とすることで、ランドリースペースも兼ねた。天井の2本のパイプには、洗濯物が十分に掛けられる。キッチンとつながっているので行き来もしやすい。

さらに、もともとデッドスペースだった北側の変形した土地を物干しスペースに。ランドリースペースから直接外へ出られるため、お洗濯は外干しも部屋干しもここだけで完結する。

「本当に家事が楽になりました!」と奥様。 キッチンとダイニングテーブルを横一列に配したレイアウトは、配膳に歩かなくて済むのでとても便利。キッチンは手の届く場所に料理に必要なものが揃う。扉をつけないパントリーも正解だった。

共働きだからこそ、家事楽・時短のための間取りが日々の暮らしで活躍する。「でもなぜかお皿は(食洗機を使わず)ついつい手洗いしちゃうんですよね」とご主人が笑う。

慌ただしい毎日でも楽しく家事がはかどる、家族の会話を楽しむ余裕がある―。それがS様の新しい住まいの風景だ。

奥様がタイル1枚1枚を選び、新居にとあつらえた姿見。そして、中学生の頃から引っ越しのたびに一緒に連れてきた小さな白い椅子。奥様のお気に入り新旧が、玄関ホールの一角に並ぶ。

新居の大屋根をかたどったような三角屋根の飾り棚。そこに可愛らしく並ぶ小さな石の小鳥たちは、仮住まいにした祖父の家で見つけたそう。

陶板のニワトリは、朝日が昇る東側に向けて飾られている。グリーンが置かれているのは、アンティーク家具店の店主がおまけしてくれた椅子。奥様の「好き」が散りばめられた素敵な空間が広がる。

諦めきれず少しだけ奮発した艶やかなカーテンは、朝日が当たると裏地の色が透けてより美しく見えるそう。住み始めてからの小さな発見が、日々の幸せを増幅してくれる。

「娘は柔らかい色を選ぶと思ったのだけれど・・」奥様の予想に反して娘さんが選んだのはブルーの壁と、きりりとしたブラックのチェック柄のシェード。ちょっぴり大人びた空間になった。

庭にはアオダモ、ジューンベリー、常緑ヤマボウシといった木々のほかに、奥様の鉢植えが並ぶ。「いくつかは地植えにし、庭も少しずつ造っていきたい。」とご主人。新居で叶えたいことはまだまだ盛りだくさんのご様子。時とともに進化する住まいを、私たち北洲も楽しみにしています・・!