第一回 自然が近い都市、ヘルシンキ【後編】

最終更新日:2020年04月16日

フィンランド、ヘルシンキで暮らしている大村裕子です。
2013年に初めてヘルシンキに来てから、はじめは半年間だけ滞在する予定だったのですが、フィンランドがとても気に入ってしまいそのまま暮らし続けています。

 

第一回目のヘルシンキについてのご紹介、後編をお届けします。

大村裕子

大村おおむら 裕子ゆうこ

Auer& Sandås architects
PROFILE ▼

2013年よりフィンランド、ヘルシンキ在住。一級建築士。1996年北海道大学工学部建築工学科卒業(建築環境学講座)。北欧輸入住宅会社にて16年設計に携わる。主に北海道、千葉、東京にて202邸の注文住宅、別荘、店舗等を設計。

その後スウェーデン、フィンランドの設計事務所にて住宅を設計。フィンランドの北欧建築視察専門の旅行会社を経て、現在はフィンランドの設計事務所 Auer& Sandås architects に在籍。

極端に違う夏と冬

ヘルシンキの夏の気温は最高でも25度くらいで、湿度が低くからっと過ごしやすいです。そして冬はー10度を下回ることもあります。冬になると海は凍り、海の上を歩けるようになります。

 

凍った海

 

私は北海道に住んでいたことがあるので、フィンランドの雪や寒さはそれほど大変とは感じませんでした。
でも驚いたのが夏と冬で極端に昼間の長さが違うことです。

 

 

一年で一番昼の長い夏至の日、ヘルシンキでは日の出が4時頃、日の入りが23時頃です。夏は夜になっても、明るいのでついつい家に帰るのが遅くなってしまいます。外が明るくて子供が21時に外で遊んでいるのを見て驚いたこともあります。みんな長い昼を楽しみます。

 

 

反対に一番昼が短い冬至の日、ヘルシンキでは日の出が9時半頃、日の入りが15時過ぎです。朝暗い中仕事に向かい、帰るころにはもう暗いのです。これは何年経ってもなかなか慣れません。
日本に住んでいるときは、あまり夏至や冬至を意識したことがありませんでした。今はつい気になってしまいます。夏至をお祝いする夏至祭という習慣もあります。

 

 

そんなフィンランドでは、夏になると皆太陽の光を浴びようとします。日本では特に女性は日焼けが気になるし、太陽は避けたいと思う人も多いでしょう。でもフィンランドで冬を過ごすと、フィンランド人の太陽を恋しいと思う気持ちがわかるようになりました。冬は昼の時間が短い上に曇りの日が多く、太陽を見れない日が多くなります。夏になると庭や公園で日光浴をする人もちらほら。カフェの席も室内よりも、外のテラス席の方が人気があります。

 

 

ヘルシンキでの自然の楽しみ方

ヘルシンキ市内でも自然を楽しめる場所が色々あります。

 

仕事帰りにセーリング

 

ヘルシンキでセーリングが盛んで、多くのセーリングクラブがあります。夏休みや週末はもちろん、仕事のあとにセーリングを楽しむ人が多くいます。これは毎週水曜日の夕方に行われているレースの様子。仕事場と海が近いので、仕事のあとに集まることができるのです。

 

 

シティガーデン

 

ヘルシンキではシティガーデンを借りるのが人気です。シティガーデンとは市内にあるレンタルできる庭です。都心のマンションに住んでいても、じゃがいも、かぼちゃ、にんじん、いちご、豆、花など自分の好きな物を育てることができます。大きさは10m四方ほどです。

 

 

都会の海辺

 

海辺は夏になると多くの人でにぎわいます。ここでは都会の真ん中でプールとサウナを楽しむことができます。サウナからは海を一望することができます。プールだけでなく、レストランやカフェのテラス席から海辺を楽しむこともできます。

 

 

このようにヘルシンキはすぐそばで自然を楽しめる都市なのです。

 

 

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