家と暮らしのお役立ちコラム

一戸建てとマンション、どっちの住宅を買うべき?メリット・デメリット比較で後悔のない家づくりを

マイホーム購入には「新築か中古か」「戸建てかマンションか」「注文住宅か建売住宅か」「都心か郊外か」など、さまざまな選択肢があり、悩むことが多いですよね。この記事では「一戸建てとマンションのどちらを買うべきか?」をテーマに、さまざまな観点から一戸建てとマンションを比較していきます。

ただし「一戸建てか、マンションか?」という問いにはっきりとした正解はありません。なぜなら、どちらにもメリットとデメリットがあるうえ、例えば同じ一戸建てであっても家を建てるエリアや住宅性能、近隣環境などによって良し悪しが変わってくるからです。これらの点をご理解いただいたうえで、読み進めていただければと思います。

一戸建てとマンション、人気があるのはどっち?

一戸建てとマンション

まず一戸建てとマンション、どちらが人気があるのかを「総務省統計局」と「国土交通省」の調査データをもとに見ていきましょう。

総務省統計局のデータでは、一戸建てとマンションの実際の住宅数を比較することができます。結果は以下の通りです。

住宅の建て方別住宅数(平成30年)
データ出所:平成30年住宅・土地統計調査 結果の概要(P11)
  • 一戸建て:53.6%(2876万戸)
  • 共同住宅(マンション):43.5%(2334万戸)
  • 長屋建て:2.6%(141万戸)
  • その他:0.3%(15万戸)

実際の住宅数でみると、一戸建ての方がマンションと比較して約10ポイント高いことがわかります。

そして国土交通省「令和元年度土地問題に関する国民の意識調査(令和元年11月29日~12月22日実施)」では、今後望ましい住宅形態について、以下の結果が出ています。

今後望ましい住宅形態
引用:令和元年度「土地問題に関する国民の意識調査」(P36)

本調査によると、一戸建てが60.3%、マンションが13.6%と、一戸建ての方が人気のあることが見て取れます。

「総務省統計局」と「国土交通省」の調査結果より、実際に存在する住宅数ベースでも意向ベースでも、マンションより一戸建ての方が多く、人気があるということがわかります。

コスト面での比較

住宅にかかるコスト

次に、コスト面で比較してみましょう。家にかかるコストは購入価格だけではありません。ここでは以下の2つの観点から見ていきます。

  • 購入価格(販売価格)
  • 維持費・メンテナンス費

購入価格(販売価格)

住宅金融支援機構が2019年に行った調査(フラット35利用者調査)によると、住宅購入時の所要資金(全国平均)は以下の通りです。

  • 新築マンション:4,521万円
  • 土地付き注文住宅(新築):4,257万円

一見、全国平均だけを見るとマンションの購入価格の方が高いように思えますね。では同データを今度はエリア別にみてみましょう。

新築マンション 土地付き注文住宅(新築)
全国 4,521万円 4,257万円
首都圏 5,033万円 4,993万円
近畿圏 4,285万円 4,343万円
東海圏 4,138万円 4,278万円
その他 3,630万円 3,869万円

このように、「首都圏」「近畿圏」「東海圏」においては、新築マンションと土地付き注文住宅(新築)とでほぼ価格は変わらないことがわかります。

なお、基本的に同じエリアに同じ広さの物件があったと仮定した場合、マンションの方が戸建てよりも安い傾向にあります。これはマンションが土地部分を共有しているからです。しかし実際はマンションの方がアクセスが良いことが多く土地相場が高い分、新築マンションの方が高額になるケースが生じるのです。

▼参考
» 注文住宅の価格相場はいくら?家づくりで知っておきたいお金・費用の話

維持費・メンテナンス費

続いて一戸建てとマンションの維持費(メンテナンス費)を比較してみましょう。

種別 主な維持費(30年経過時の費用)
一戸建て ・修繕費(¥4,650,000)
・保険料(¥412,440)
マンション ・管理費(¥5,744,160)
・修繕積立金(¥4,416,480)
・駐車場代(¥3,600,000)
・保険料(¥260,700)

※参考
・一戸建て修繕積立金:https://www.mlit.go.jp/common/001287412.pdf P24
・一戸建て保険料:https://hoken.kakaku.com/insurance/kasai/market/
・マンション管理費:https://www.mlit.go.jp/common/001287412.pdf P23
・マンション駐車場代:https://www.car-hokengd.com/saving-ijihi/tukigime-parking/
・マンション修繕費:https://www.fudousan.or.jp/topics/1608/08_3.html
・マンション保険料:https://hoken.kakaku.com/insurance/kasai/market/

マンションの場合、管理費と駐車場代の分、維持費が高いことがわかります。

また税金(固定資産税・都市計画税)についても、以下の理由により、同じ価格の場合だとマンションのほうが高くなります。

  • 建物部分に多く課税されるため、建物の比重が多いマンションの方が税負担が大きくなる
  • マンションの方が耐用年数が長いため、課税標準額が減少しづらい分、税負担が大きくなる

資産価値での比較

では資産価値で比較してみるとどうでしょうか?

一戸建ての場合、建物部分の価値がなくなっても、土地の価値は残り続けます。しかし、マンションの場合は建物と土地を切り離すことができないため、建物部分が古くなるにつれて資産としての価値が下落していきます。

一方で、マンションは立地のいい場所に建てられることが多いため、築年数がそこまで経過していない場合は買い手が付きやすいという側面もあります。

住みやすさでの比較

住みやすい住宅

続いて、一戸建てとマンションを「住みやすさ」という観点から比較してみましょう。

立地の良さ

マンションは駅チカに建てられることが多く、利便性が高いと言えるでしょう。駅から距離がある場合でも、近くにバスが通っていることも多くあります。一方、一戸建ての場合は、アクセスの面では劣るものの、閑静で緑の多い住宅街に位置することが多い点が魅力と言えます。

部屋の広さ

部屋の広さは物件によって幅があるものの、一戸建ての方が広いことが多いと言えるでしょう。以下は先ほどご紹介した(フラット35利用者調査)からの引用です。

新築マンション 土地付き注文住宅(新築)
全国 67.6㎡ 111.5㎡
首都圏 64.2㎡ 105.8㎡
近畿圏 68.1㎡ 111.0㎡
東海圏 72.5㎡ 115.2㎡
その他 74.0㎡ 113.8㎡

このように、住宅面積で比較すると、一戸建ての方が広いことがわかります。

ゴミ出しのしやすさ

マンションの場合、敷地内に住民専用のごみ捨て場が設けられているため、建物の昇り降りはあるものの、そこまで移動の手間はかかりません。また「24時間ゴミ出し可」のマンションの場合、好きなタイミングでゴミを捨てることができます。一方、一戸建てだとゴミ捨て場まで離れていることがあり、この場合は移動の手間が発生します。

管理の手間

一戸建ては基本的に全て自己管理となり、敷地の清掃から傷んだ部分の補修、防犯までを全て自分で行います。一方、マンションの場合、共用部の管理は全てマンション管理会社が行ってくれます。その分管理費が発生することにはなりますが、手間を少なく抑えることが可能となります。

共用施設の有無

マンションにはラウンジやゲストルーム、プール、ジムなどの共用施設がある場合があります。設備によっては維持費が高くつく場合があるものの、一戸建てにはない魅力と言えるでしょう。

庭の有無

一戸建ての魅力として、庭を設けることができるという点が挙げられます。マンションの場合、ベランダやバルコニーがありますが、一戸建てと比べるとどうしても自由度が低くなります。

ペット飼育の可否

ペットは一戸建て住宅なら好きに飼育することができますが、マンションの場合、管理規約で飼うことが禁止されていることがあります。

駐車場

一戸建ての場合、駐車場を敷地内に確保ができれば駐車場代がかからないうえ、玄関からすぐに車に乗ることができます。マンションは駐車場代がずっとかかりますし、マンションによっては駐車場枠が抽選となっていたり、駐車スペースが家から離れていることもあります。

メリット・デメリットを理解して後悔のない家選びを

一戸建てとマンションについて、さまざまな観点から比較いたしました。冒頭にお伝えしたように、一戸建てとマンションを比較する際にどちらが正解というのはありません。今回ご紹介したような比較軸をもとに、あなたやご家族の価値観から判断していくのが良いでしょう。

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