家と暮らしのお役立ちコラム
ネコちゃんも家族の一員!愛猫と快適に暮らす家づくり

ネコちゃんを家族として迎え入れ、「愛するネコちゃんとより快適に暮らしたい!」と思われる方も多いのではないでしょうか。ネコちゃんと暮らす家づくりは、単にトイレや食事場所を設けるだけでなく、ネコちゃんも人もストレスなく、安全に、そして楽しく暮らせる空間をデザインすることが大切です。
このコラムでは、ネコちゃんの習性や身体能力を考慮した家づくりについてご紹介します。
ぜひ、家づくりの参考にしてください。
目次
- 1. 猫の身体能力を知る!安全で快適な空間デザインのヒント
- 2. 猫も大満足!人気の「キャットウォーク」と「キャットステップ」のポイント
- 3. 掃除しやすいキャットウォーク・ステップの工夫
- 4. まとめ ネコちゃんの種類や性格にも合わせた家づくり
1. 猫の身体能力を知る!安全で快適な空間デザインのヒント
猫と暮らす住まいを考える上で、まず知っておきたいのが猫の身体能力です。優れた運動能力を持ち、私たち人間とは異なる視点から空間を認識しています。
1-1. 猫のサイズと必要なスペース
猫のサイズは種類や個性によって異なりますが、一般的な成猫の目安として以下の点が挙げられます。

- ・体の高さ: 約30cm
- ・床から顔までの高さ: 約35~40cm
- ・体長: 約40cm
- ・爪とぎをする時の高さ: 約90cm
- ・丸くなっている時のサイズ: 約30cm×40cm
- ・伸びをした時の全長: 約120cm
これらのサイズを考慮することで、猫がストレスなく移動できる通路幅や、安心してくつろげる空間を設計することができます。
1-2. 驚きのジャンプ力!猫の運動能力を活かす空間設計
猫のジャンプ力は非常に高く、助走なしでもかなりの高さまで跳び上がることができます。
例えば、人気の高いスコティッシュ・フォールドは垂直跳びで最大約75cm、水平跳びで最大約130cmのジャンプが可能です。一方、運動能力の高いアメリカン・ショートヘアになると、垂直跳びで最大約150cm、水平跳びで最大約170cmと、種類によってその能力は大きく異なります。
もちろん、年齢や個性によってジャンプ力は変わりますが、これらの目安を知ることで、猫が安全に昇り降りできるキャットウォークやキャットステップの高さ、設置場所を検討する際の参考になります。
2. 猫も大満足!人気の「キャットウォーク」と「キャットステップ」のポイント
猫にとって、高い場所は安心できる大切な居場所です。特に「キャットウォーク」や「キャットステップ」は、猫の運動不足解消やストレス軽減に繋がり、猫と飼い主さん双方にとって快適な暮らしを実現する人気アイテムです。
2-1. 広さと高さが重要!安全で快適なキャットウォーク
猫が安全かつ快適に過ごせるキャットウォークには、適切な幅と高さが求められます。
- 幅
- ・1頭飼いの場合:最低15cm以上
- ・多頭飼いの場合:25cm以上(2頭すれ違いを考慮)
- ・部屋の角の場合:40cm程度(猫が横になって眠れるサイズ)
- 高さ
- ・床からの高さ:2m程度
- ・天井までの間隔:30cm以上(猫が頭をぶつけない高さ)
- ・照明器具との距離:50cm以上(火傷したりいたずらしない距離)

キャットウォークは、大好きな飼い主さんの様子を猫が安心して見られる場所にあると、猫の満足度も高まります。そのため、飼い主さんが長い時間過ごす、リビングやダイニングに安心できる居場所として設置することがおすすめです。
また、多頭飼育の場合は、複数の猫がそれぞれのペースで移動できるよう、キャットウォークを巡る複数の経路を作っておくと、猫同士の喧嘩やストレスを軽減できます。
キャットウォークの直線距離が長すぎると、全力疾走をして落下の危険性が高まります。キャットウォークの全長は、3m以下にしましょう。
2-2. 運動不足解消に最適なキャットステップ
キャットウォークと組み合わせて壁面にキャットステップやボックスを取り付けると、まるでキャットタワーのように上下運動ができ、猫の運動不足解消やくつろぎの場になります。
- サイズ:
- ・奥行き21㎝~30㎝×幅25㎝~40㎝程度
- 段差:
- ・30~40cm程度
キャットステップは、自由に付け替えられるアイテムもおすすめ。猫の成長に合わせて増やしたり、年齢を重ねた時は高さを低くしたり、飼い主さんも猫も、時と共に生活の変化が現れるはずです。位置を変えられるタイプを選ぶと、長く快適に使うことができます。
3. 掃除しやすいキャットウォーク・ステップの工夫
猫と暮らす上で避けて通れないのが、抜け毛や砂の掃除です。せっかく猫のための設備を設置しても、掃除がしにくいと日々の負担になってしまいます。

- 設置高さ
- ・2m程度
- ・キャットウォークやステップは、飼い主さんの手が届く範囲に設置することが重要です。具体的には、踏み台を使えば手が届く高さに設置すると、日常のお手入れが格段に楽になります。
- 素材
- ・ツルツルとした素材は滑りやすく危険な場合があります。適度に滑りにくい素材や、カーペットなどを敷くことで、猫の安全を確保しつつ、掃除のしやすさも考慮しましょう。
- ・また、爪とぎができる素材を一部に取り入れることで、家具や壁での爪とぎを防ぐ効果も期待できます。
掃除のしやすさだけでなく、猫が滑って落下しないような工夫も非常に大切です。
4. まとめ ネコちゃんの種類や性格にも合わせた家づくり
愛猫と長く快適に暮らすための家づくりは、ネコちゃんの習性や身体能力を理解し、きめ細やかな配慮をすることが大切です。
キャットウォークやキャットステップは、ネコちゃんの運動不足やストレス発散をすることができます。ただし、必須ではありません。先天的に骨の弱い傾向のあるスコティッシュ・フォールド、必要とする運動量が少ないペルシャ、老化などにより運動能力が落ちてきたネコちゃん等は、怪我に繋がってしまうこともあります。ネコちゃんの種類や性格も見ながら、間取りを考えていきましょう。
北洲ハウジングでは、お客様のご要望をじっくりとお伺いし、ネコちゃん、そしてご家族全員が笑顔で過ごせる住まいをご提案しております。

また、各支店には「愛猫家住宅コーディネーター」の資格を取得した社員がおり、皆さんのネコちゃんに合わせたご提案をさせていただきます。
「ネコちゃんと暮らす家づくりに興味があるけど、何から始めたらいいか分からない」 、「うちのネコちゃんにぴったりのキャットウォークをデザインして家づくりがしたい」等、なんでもお気軽にお話しください。