北洲けんちく日記

お庭との一体感があり、大きな木製窓と外壁タイルが特徴的な暖かいお家

  • 営業担当:山内

    動線や収納量など、お施主様のこだわりの詰まったお住まいです。北洲らしさあふれるデザインと素材でご提案させていただきました。

  • 設計担当:山中

    多くのご要望にご対応できるようご一緒に答えを探した、暖かいお家になりました。

  • 建築担当:市川

    お客様にご満足してお住い頂ける住宅を目指して、現場管理を行います。

  • 日記担当:秋山

    初めて、けんちく日記を書かせていただくことになりました。わかりやすさをテーマにお伝えして参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

2022年11月07日

皆様こんにちは。
この度は、お施主様のご厚意により「けんちく日記」を発信させていただけることとなりました。

こちらは完成の外観イメージです!
外壁タイルがお家の外観を引き立たせる良いアクセントとなっていますね。
また、大きな三角屋根が印象的で、かっこいいですね!
こちらのパースは、初回プランでご提示させていただいたパースとなります。
その後の打ち合わせでどう変わっていったかも、楽しみにしていただきたいです!

今回の建築計画は、建て替えということでしたので、既にあるお家の解体からスタートします。

周りのお家に被害が出ないように、足場にシートを張り、慎重に作業していきます。

二週間ほどで解体作業が終わり、綺麗な更地状態となりました。

この後すぐに、建築工事が始まるのではなく、
お家が安全に建てられること、これから住まわれるお客様が安心して住めることを
祈願する地鎮祭という儀式を行います。

地鎮祭が終わりましたら、いよいよ本格的にお家づくりが始まります。

地面に白いロープが張られているのがおわかりになりますでしょうか。

こちらは、地縄張りといって、隣地との距離を測り、建物の位置を表しています。
お施主様にお家の位置や大きさを確認していただき、いよいよ、建築工事に着手します。

続いては、基礎工事と行きたいところですが、今回は地盤調査の結果、改良工事が必要という判定結果が出ました。
やわらかい地盤の上では、建物の自重で不同沈下してしまう恐れがあるので、地盤改良工事を行います。

北洲では天然砕石を利用するハイスピード工法という地盤改良工事をご提案しております。

砕石パイルという天然石を埋め込む地盤改良工事で、コンクリートの杭などで行う一般的な改良工事と比べて、将来の埋設物撤去や土壌汚染のリスクの少ない工法となっております。

所々に灰色の部分があるのがわかりますでしょうか?
これが砕石パイルを埋めた跡です。

2023年02月18日

2回目の日記は基礎工事です。
まず初めに根切りを行います。
根切りとは、建物の基礎の一部を地面の下に埋めるため、一定の深さまで地面を掘る作業です。
また、砕石を敷き転圧(土を締め固める)することにより、基礎を支持する地盤面を整えます。

転圧の後、湿気が基礎に侵入しないように防湿シートを施工します。

防湿シートにコンクリートを打設(流し込み)していきます。

また、この作業で使われるコンクリートは、「捨てコン」と呼ばれていますが、基礎本体の基盤となって、その寸法精度を高める重要な役割を果たしています。

続いて、配筋を行います。
こちらは、配筋工事中の写真となります。
基礎の強度に大きく関わってきますので、正確に配置します。
配筋がすべて完成しましたら、基礎のベースとなる部分にコンクリートを打設していきます。

基礎のベース部分が固まりましたら、型枠を作り、コンクリートを打設して基礎の立ち上がりを作っていきます。

立ち上がりを造ることにより、構造材と地面との距離が確保され、地中から上がってくるシロアリを防いだり、床下に空間ができるため床下点検がしやすかったりなどのメリットがあります。

こちらが、基礎が完成した様子です。

とても丈夫な基礎が完成しました!

基礎にボルトが突き出ているのが見えますでしょうか。
短い方は基礎と土台を緊結する「アンカーボルト」、長い方は「ホールダウン金物用アンカーボルト」と言い、基礎と壁を緊結する役割を担います。

北洲では耐震性能向上の一環として、水平ハンチを採用しております。
水平ハンチとは、写真の赤枠のように基礎のコーナー部分を三角形状にすることです。
この構造にする理由は、コーナー部分は不均等な荷重であったり、地震時の負担が集中しやすい箇所ですので、ハンチ形状とすることで強化し、局部的にかかる圧縮応力をバランス良く分散させ、地盤に逃がす重要な役割を果たすからです。

建ててからでは見えなくなってしまう部分ですが、とても重要な構造です。
住宅会社を決める際には建築現場にも足を運び、基礎構造も是非比較してみてください。

2023年03月30日

3回目のけんちく日記です。

基礎が完成しましたら、基礎コンクリートと土台の間に基礎パッキンを施工します。
基礎パッキンは床下の通気・換気性を高め、土台の木部をドライな状態に保つことができ、住宅の耐久性を上げることができます。
また、湿気を溜まらないようにすることで湿気を好むシロアリの被害を未然に防ぐ効果も期待できます!

ここから、「フレーミング工事」と言われる建物の形を作る工事の開始です!
まず、土台を造り、土台の間に断熱材を入れて、床の合板を施工していきます。

前回のけんちく日記でご説明した金物が土台を貫通していますね。

床が完成しましたら、壁を施工していきます。

現場でのカットは行わず、工場で製作したパネルを運搬してきて組み立てます。
工場で無駄のないように計算して材料を使っているので地球環境にも優しく、精度も高くなります。

さて、土台造りの際に説明しましたホールダウン金物が取り付けられました。
一つ一つの金物が正しく施工されているのか検査します。

そして、こちらが標準搭載の制振装置MIRAIEです。
この制振装置が、地震の揺れ幅を最大95%低減してくれます!

印をつけた装置上部に、高減衰ゴムというエネルギーの吸収に特化したゴムが内蔵されています。
このゴムは高層ビルなどの制振装置にも使われています。

高減衰ゴムは、90年経過しても性能がほとんど変わらないことが実験で確認されています。
MIRAIEは、本震だけでなく何度も発生する余震から建物を守りつづけ、地震によるダメージを軽減し補修も最小限にとどめます。

屋根も出来上がり、フレーミング工事が完了しました!
こちらの現場は、土台からフレーミング工事までの期間は、6日間と短い期間で施工することができました。

お家の形が出来上がるまでは、あっという間でしたね。
これは、事前に工場でパネルを施工しているために可能な工期です!

2023年01月12日

こんにちは!
本日は最終回をお届けします。

フレーミング工事が完了し、瓦が施工されます。
瓦の下に見えるのがアスファルトルーフィングと呼ばれる屋根用の防水処理材料で、雨水の浸入を防いでいます。

写真のように瓦は全て屋根の上に運び、それから1枚1枚並べて施工します。

続いて、断熱材の施工を見ていきましょう。
室内側の建物外周部分はグラスウール(14センチ)を施工します。ぎっしり詰まっていますね!

グラスウールの施工が完了すると、気密工事です。
写真をよく見ると断熱材の表面がビニールシートで覆われています。
これは「防湿気密シート」と呼ばれるものです。
防湿気密シートを施工することで壁の中に浸入する湿気を防ぎ、
断熱性能を何十年も維持することができます!

断熱工事の完了後は、壁、天井に石膏ボードを施工します。

石膏ボードは中に約21%の水分が含まれていて、炎があたっても約25分もの間、水蒸気を放出して延焼を防ぎ、逃げる時間を稼いでくれる優れた特性を持っています。

こちらは、外壁の施工中の写真です。

こちらのお住まいは「アルセコ外張りW断熱」をご採用いただきました。
外側からも断熱材であるミネラルウールラメラ(厚さ8センチ)を張り付けます。
アルセコを採用頂いた場合はグラスウール14センチ+ミネラルウール8センチで、
断熱材だけでも22センチの厚みとなりますので、
断熱性能は抜群です!!

この不燃材ミネラルウールには吸音効果もあるので、建物の中がより静かになる効果もあります!

ミネラルウールの施工後は、
ベースコート→ガラスメッシュ→ベースコート→トップコート と、塗り固めていきます。
最後にサーフェイス(塗装)をして完成です。

サーフェイスには蓮の葉が水をはじくような撥水加工がされており、雨水で表面の汚れが流れ落ちます。
このため外壁はキレイな状態が長持ちして、メンテナンスも少なくて済みます!

いよいよお家が完成したので、少し中を覗いてみましょう。

こちらはLDKの風景です。
天井にはサーモウッドの板張り、床にはバーボンオークの無垢フロア。
お客様のご希望だった明るくも落ち着いた雰囲気に仕上がりました。

開口部には、木製大型引き戸のヘーベシーベをご採用頂きました。
開放感にあふれ、お庭との一体感があり、日の光をたくさん取り入れることができます!

少し角度を変えてみましょう。

対面キッチンのため、ご家族様とコミュニケーションを取りながら楽しくお料理ができそうですね!

また、中央に見えるアーチ状の通路がとてもかわいらしいですね。

こちらが完成したお住まいの全景となります。
三角屋根がとても特徴的な素敵なお住まいになりました!

また、通常では壁と窓の面が揃っていて、のっぺりとした印象の外観が多いかと思います。
ですが、アルセコを採用することにより、窓が壁よりくぼんでいて、陰影ができるので、外壁の表情が豊かになります。

こちらが日記1日目のパースと同じ角度から撮った写真になります。見比べてみていかがでしょうか。

初回のプランと完成のお住まいとの違いはあまり感じないかと思います。
北洲ではお客様のご要望をお聞きするだけでなく、将来お客様が実現されたい暮らしもお聞きしております。
そのため、初回のプラン提示の時から実現したい暮らしをプランに落とし込むことができ、何度もお打ち合わせをすることがなく、お引渡しまでスムーズに進んでいきます。

お施主様へ
今回はけんちく日記にご協力いただき本当にありがとうございました。
素敵な北洲ライフを送ってくださいね!

けんちく日記を見てくださった皆様へ
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

TwitterFacebookHatenaLine