USUKOはなぜツーバイフォー?工法のメリット・デメリット

家づくりを検討し始めた皆さんの中には、「ツーバイフォー(2×4)」という言葉を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

ツーバイフォー工法は、木造建築の工法のひとつで、アメリカ、カナダなどで普及しているほか、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、韓国など世界で採用されています。

日本では伝統的な工法として「木造軸組工法」(一般的にいう在来工法)がありますが、同じ木造でもツーバイフォー工法とはどのように違うのでしょうか?

今回の記事ではツーバイフォー工法の詳しい解説と、メリット・デメリットについてご紹介したいと思います。

ツーバイフォー工法とは?その頑強な「六面体構造」

ツーバイフォー工法(2×4工法)とは、正式には「木造枠組壁工法」と言われますが、使う木材のサイズが「2インチ×4インチ」であるためにそう呼ばれています。

日本の伝統的な在来工法が柱と梁で建物を支えるのに対し、ツーバイフォー工法は、床・壁・屋根が一体となったモノコック構造が特徴です。6面の強固な一体構造で、地震や台風などの外力が構造の一箇所に集中せず、分散してバランスよく受け止めて地盤に逃がします。

ツーバイフォー工法は強固な六面体構造

北洲では、このツーバイフォー工法が日本でオープン化されて間もない1978年に、ツーバイフォーの新築住宅部門を立ち上げました。耐震性や耐火性などに優れた合理的な工法であることに加え、寒冷地の北米生まれのツーバイフォーは断熱性に優れていて、東北地方にぴったりだと考えたからです。

以来40年、私たちはツーバイフォー工法の住宅をつくり続けています。築30年を超えるお客様にもご満足いただいており、長く住み継いでいただける住宅だと思います。

ツーバイフォー工法のメリット~耐震性・耐火性・省エネ性~

それではツーバイフォー工法のメリットについて詳しく見ていきましょう。

高い耐震性

強固な六面体構造で、耐力壁(たいりょくへき)をバランス良く配置していくツーバイフォー工法は、「地震に強い」と言われています。

世界有数の地震国である日本。耐震性は重要な基本性能のひとつですね。

耐震実験の様子

ツーバイフォー建築協会が、東日本大震災の被災地である仙台・石巻地域でツーバイフォー住宅20,772戸を対象に調査を行なったところ、当面補修をしなくとも居住に支障ない住宅が95%、津波による被害を除けば98%を占めており、高い耐震性が実証されました。

(出典元:一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会 公式サイト)

高い耐火性

また、ツーバイフォー工法は、火災に備えた6つのメカニズムを備えており、耐火性の高さも特徴です。準耐火構造に認定されているため、火災保険料が在来工法の半分以下になります。

火災に備えた6つのメカニズム

  1. 全ての部屋の天井と壁全面に石膏ボードが張られます。
  2. 断熱材のグラスウールが耐火性を向上させます。
  3. 木の表面部は炭化して火の進行を遅らせます。
  4. ツーバイ工法の構造木材は30分間の火災に耐える防火材料です。
  5. 構造部の枠組が酸素の供給をストップします。
  6. ファイヤーストップ材による防火区画により火の進行を遅らせます。

高い省エネ性(高断熱高気密)

ツーバイフォー工法は外壁材の間に断熱材を充填するので、断熱施工が容易と言われています。また、モノコック構造は、床、壁を組み立てる方式のため、気密性を確保しやすいのです。ツーバイフォー工法は断熱・気密化が図りやすく、効率の高い省エネ住宅です。

グラスウールがびっしりと充填された壁

ツーバイフォー工法のデメリット

このように、耐震性、耐火性、省エネ性に優れたツーバイフォー工法ですが、デメリットはあるのでしょうか。

お客様から質問されるのは「ツーバイフォー工法だと、リフォームしづらいって聞きました。制約が多いんですよね?」ということです。

ツーバイフォー工法でも開放感のある間取りは可能

たしかに、ツーバイフォー工法は面構造なので、耐力壁をバランスよく配置していく必要があります。ですから、例えば建物の南面すべてを窓にするといった、古い日本家屋に見られるような窓の配置はできません。

それでも、きちんと構造のルールさえきちんと守れば、安全にリフォームを行なうことができます。リフォーム後も、耐震性の高さを維持しながら、安心して住むことのできる工法と言えるでしょう。

まとめ

今回はツーバイフォー工法のメリットとデメリットについてご紹介しました。

ツーバイフォー工法は木造でありながら、高い耐震性、耐火性を実現でき、高断熱高気密で暖かい住まいにできる工法です。構造ルールがきちんと決められているため、リフォームで耐震性を損ねるリスクも低く、安心して長く住むことができます。

北洲では40年にわたりこのツーバイフォー工法で住宅をつくり続けています。東北の厳しい冬でもとても快適というオーナー様のお声や、震災時も高い耐震性へのご満足のお声をいただいています。

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