不動産の物件情報を見始めたけれど、「どれが良い土地なのかよくわからない」ということはありませんか？

注文住宅の土地探しは、そもそもどこに相談したらよいのか、何から始めればいいのか、など分からないことも多いと思います。
今回のコラムでは、そんな土地探しにまつわる疑問の数々について宅地建物取引士に訊いてみました。土地を探す前にやっておくべきこと、理想の住まいが実現できる土地の見つけ方など、土地と住宅を熟知したプロならではの話。皆さんの土地探しの参考になればと思います。

インタビューした人
北洲ハウジング　
不動産営業部　部長 笠松隆一
不動産業界15年以上の
ベテラン宅地建物取引士。

土地探し、まずは何から始めればいいの？

土地探しは、「新居で実現したいこと」を思い描くところから

「さぁ土地探しだ！」となると、みなさん不動産会社をまわったり、物件情報をネットで調べたりしますよね。でもちょっと待ってください！（笑）

物件情報を検索する前に、ぜひ考えてほしいことがあります。
それは、
「どうして家が欲しいのか？」
「どういう暮らしに憧れているか？」
「新居で実現したいことは何か？」
ということです。

これは戸建もマンションも、リノベーションでも同じ。どんな家で、どんな暮らしをしたいのかをじっくり考えることから始めましょう。

というのも、物件を見てまわって、気に入った土地が見つかったとします。
すると、ほかの人に先を越されないように、その物件に申込を入れなければならなくなります。

申込を入れると、売主さんも早く売りたいので、契約期限が設けられます。
申込から契約までの期間は、土地の場合は2週間前後が一般的。そのあいだに資金計画やローンの相談、家のプランニングなど決めなくてはいけないことは盛り沢山です。
「新居で実現したいこと」をじっくり考える暇なんてありませんね。
そもそも、土地と建物、諸経費等の合計の金額が分からなければ、全部でいったいいくらかかるか心配で、土地の購入できないですよね？

土地購入前にはやるべきことが山積み・・

土地探し、の前にモデルハウス見学を

土地探しをスタートする前に、展示場や完成現場を見学して、どんな住まいにしたいか考えるところから始めましょう。
まずは住宅の営業員に相談してみるのがおすすめです。
新しい家で叶えたい間取り、家族と共にどんな人生（生活）を送りたいか、また現在の暮らしの改善点などについてじっくり話し合いましょう。

そして住宅の営業員を味方につけて土地探しを進めると、安心の判断材料が増えますし、万が一トラブルが発生したときも、どうしたらよいか相談しながら進めることができると思います。

土地探し、よくある失敗談を教えて！

せっかく購入した土地に、家が建てられない？！

土地探しから始めて、「失敗した」「損をした」という事例は、意外と少なくありません。

不動産会社にすすめられた土地。「すぐに決めないと他の人に買われてしまう」と急いでその土地を契約したAさん。後日、敷地図を持って住宅の相談にいらっしゃいました。

しかし、その土地ではAさんの希望の家が建てられないことが分かりました。
建ぺい率や容積率などの建築基準法の規制から、思うようなプランが入らなかったのです。

結局Aさんは、土地契約の際に支払った手付金を放棄して、その上、不動産会社に仲介手数料を支払い、契約を解約しました。結果、Aさんは合計約200万円を損してしまいました。

「いい土地」に見えても、あなたの理想のプランが入るかどうか。
これは土地を探す際の重要なポイントになります。
住宅建築には建ぺい率・容積率のほかにも様々な法規制が絡んできます。そんな時、住宅の営業員に相談すると、その土地で理想のプランを叶えられるか、アドバイスが得られますし、プロならではのアイディアが出てくると思います。

土地の値段は安いけれど、実は高くついてしまうことも？！

もうひとつ、気をつけなければならないことがあります。

それは一見「価格が安い」土地でも、付帯工事など思わぬ費用がかかってしまう場合があるということ。

たとえば道路面や隣地から高さがある敷地の場合、土留（どどめ）工事に百万円単位の費用がかかることもあります。
古家付きの土地でしたら、解体工事の費用がかかります。
年数を経た住宅地の場合、水道管の口径が細く、水道管工事が必要な場合もあります。

家づくりは、一般的には
土地の値段＋住宅建築費＋諸費用＝総予算　　となりますが

ここでいう、土地の値段とは
土地の販売価格＋仲介手数料＋解体工事＋土留工事・・・
とケースバイケースで膨れ上がることもあります。

では、土地購入の際にそれらを見極められるでしょうか？
不動産屋さんではわからないことも多いです。住宅の営業員に相談すると、かかる費用の概算見積りや、必要な調査をしてくれます。家づくりの視点から、色々な情報収集を行うのが住宅営業の役割なのです。

理想の住まいが実現できる「土地セミナー」って？

これから土地を探そう、家を建てよう、と思っている人にぜひ参加いただきたいセミナーがあります。USUKOで定期開催する「土地セミナー」です。

不動産屋さんではなかなか聞くことのできない、ハウスメーカーならではの「家づくり視点からの土地探し」についての話が聞けます。土地を見るうえで気をつけるべき点、土地探しの成功事例・失敗事例など、ここでも少しお話しましたが、より詳しい情報が得られますよ。

また、セミナーでは、土地の相場などタイムリーな情報もお伝えしています。
お客様の土地探しがなるべくスムーズに進むように、セミナーで様々な情報をお伝えしていければと思います。

まとめ

宅地建物取引士に訊く新築戸建の土地探しコラム、いかがでしたでしょうか。
北洲では、住宅の営業員、住宅設計をする建築士、不動産流通部門の宅地建物取引士など、様々な分野のエキスパートがタッグを組んで、お客様の土地探しや家づくりをお手伝いしていきます。
不動産取引は、法規制や専門用語が多く、よくわからないこと、不安に思うこともあるかもしれません。ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

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