寒さに強い家の特徴とは?【冬に暖かい住まいを実現しよう】

最終更新日:2020年04月17日

「冬の家が寒いのは当たり前」というイメージを持っていませんか?

実は高断熱・高気密の家なら、冬の時期でも快適に過ごすことができます。この記事では、まず日本の家の現状について触れた上で、寒さに強い家づくりを実現するためのポイントについて解説していきます。

北洲ハウジング編集部

人と自然にやさしく、何世代にもわたって受け継がれ、大切にされる家。劣化するのではなく、豊かに年を重ねた証が刻まれることで、その価値も、住まう人の愛着も増してゆく住まい。この記事は、世界共通の良い住まいづくりを目指す、北洲ハウジングが提供しています。

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日本の家は寒くても建てられてしまう

住宅には「省エネ基準」と呼ばれる、エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)によって定義されている基準があります。この省エネ基準は、住宅の外壁や窓の断熱性などが評価の対象となっていることからわかるように、家の暖かさとの関係性が深いものとなっています。

しかし、現状の日本の住宅は「省エネ基準はあるものの、義務化されていない」という状態です。以下の図は国土交通省の報道発表資料ですが、欧米諸国や韓国が省エネ基準への適用義務があるのに対し、日本は努力目標にとどまっていることがわかります(ただし、下記の図にもあるように、日本でも適用義務化に向けた動きが進んでいることは事実です)。

今後の住宅・建築物の省エネルギー対策のあり方について – 国土交通省

省エネ基準への適用義務がないために、日本の住宅は「冬に寒くなる家でも建てられてしまう」という状況にあり、結果として寒さ対策に力を入れていない家を購入し、冬の寒さに悩まされる人が出てきてしまうのです。

ちなみに、省エネ基準は決して高い性能とは言い切れません。環境先進国といわれるドイツや、スイス、その他の国では、国が定める省エネ基準は「最低基準」であるとの認識が一般的で、さらに高い基準である民間基準が存在しています。日本では2009年に「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」(通称HEAT20)が発足し、省エネ基準よりも高い断熱性の基準などが制定されました。住宅事業者は、省エネ基準よりもさらに上のHEAT20の基準を達成できるよう、努力を始めています。

では家選びをする際、どのような観点に気をつけると、冬の時期も快適に過ごすことができるのでしょうか?ポイントは「高断熱・高気密・換気」の三つです。

寒さに強い家に欠かせない、高断熱・高気密について

寒さに強く、冬でも快適な家づくりを実現するためのポイントは「高断熱・高気密・換気」です。それぞれ詳しく解説します。

ポイント1. 高断熱

冬暖かい家に欠かせない条件の一つ目は「高断熱であること」です。断熱は寒さに強い家をつくる上でとても重要な要素となります。

住宅の断熱性能を高めるには、外の気温が伝わる壁や床、屋根に断熱材を入れたり、窓ガラスやサッシの素材を断熱性の高いものにする、などの方法があります。

高断熱の家は、体感温度が高い

「室温と体感温度は別物」と聞いたら驚くでしょうか?実は同じ室温でも、家の断熱レベルによって体感温度は変わります。体感温度には室温だけでなく、床・壁・天井の表面温度も関係しているからです。

こちらの図をご覧ください。

断熱レベルが低い家
低断熱の家

断熱レベルが低く冷たい外気の影響を受けやすいため、表面温度が低く体感温度が下がっていることがわかります。

断熱レベルの高い家
高断熱の家

一方、断熱レベルの高い住宅は、表面温度の変化を断熱材が防ぐため、室温と表面温度の差があまり生じません。その結果、体感温度も高くなっていることがわかります。

このように、同じ室温でも断熱性能によって、快適さ(体感温度)に差が生じるのです。

高断熱の家は、部屋ごとの温度差が少ない

高断熱の家は、部屋ごとの温度差が少ない

断熱性の低い住宅の場合、「暖房をつけている部屋とそうでない部屋」、また「南向きの部屋と北側の部屋」とで大きな温度差が生じます。そのため、家全体を快適に使えないだけでなく、ヒートショックなどの健康被害の原因にもなります。

一方、断熱性の高い住宅は外気温の影響を受けづらいために部屋間の温度差が生じにくく、家じゅうどこでも快適に移動できますし、温度差や寒さが原因の健康被害も予防できます。

家の断熱性能は「UA値」でわかる

UA値(外皮平均熱貫流率)とは、総日射取得量を総外皮表面積で割ることによって算出される指標で、数値が小さいほど断熱性能が良いことを意味します。

平成25年に改正された省エネ基準より、断熱性能はQ値(熱損失係数)に代わってUA値(外皮平均熱貫流率)で表すようになりました。UA値の基準値は、日本を8エリアに分類し、それぞれのエリアに対して設定されています。住宅の断熱レベルを評価する目安として把握しておくと良いでしょう。

▼もっと詳しく知りたい方はこちら
» 住宅の省エネルギー基準|IBEC 建築省エネルギー機構
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ポイント2. 高気密

冬暖かい家に欠かせない条件の二つ目は「高気密であること」です。どんなにしっかり断熱性能を上げても、気密がしっかりとれていなければ断熱の良さを十分に発揮できません。断熱と気密は切っても切り離せない関係にあるのです。

では気密性が低い家に住んでいると、どのようなデメリットがあるのでしょうか?三つのデメリットをご紹介します。

気密性が低い家は、夏暑く冬寒い

気密性が低い家とは、家に隙間が多い状態を意味します。せっかく断熱性能を高めて外気の熱を遮断しても、隙間から外気が入ってしまえば効果は半減。その結果、外気温の影響を受けやすくなり「夏に暑く、冬に寒い家」になってしまうのです。

気密性が低い家は、家の傷みが早い

隙間から侵入した外気は、室内の温度だけでなく、壁(断熱材)にも影響を与えます。断熱材が湿気を含んだ空気に触れたり、結露が発生することで、劣化してしまうのです。

劣化した断熱材
劣化した断熱材

また断熱材が劣化すると断熱性能も落ちるため、さらに家が寒くなるという悪循環につながります。

気密性が低い家は、換気がうまくできない

家の中の空気をきれいに保ち、健康的な空気質をつくるには計画換気が欠かせません。しかし、気密性が低い家は、隙間が多いので計画換気が計画どおりにいかない場合がでてきます。

ポイント3. 適切な換気

計画換気のイメージ

「高断熱・高気密の住宅」と「換気」は切り離せない関係にあります。

高断熱・高気密の家で適切な換気を行われないと、住宅の中で発生した化学物質や臭気が家の中に溜まり、空気がどんどんよどんでいきます。

換気システムを用いて汚れやチリをフィルタリングした外気を適切に取り入れつつ、住宅内で発生した汚れを含んだ空気を排出することで、住宅内の空気を清潔に保つことができるのです。

換気の性能が直接家の暖かさに関係するわけではありませんが、「高断熱・高気密の冬暖かい住宅には、換気は欠かせない」ことは押さえておきましょう。

北洲ハウジングでは24時間換気システムとして「熱交換換気システム」を採用しています。

熱交換換気システム

熱交換換気システムとは、家の空気を屋外に排出する際に熱を回収し、外気を部屋の温度に近づけてから室内に供給する仕組みのことです。冬場であれば、外の冷気がそのまま入ってきて部屋の温度が急激に下がる、ということがなく快適です。

冬暖かい家を実現するには暖房設備も大切

高断熱、高気密と適切な換気が、冬暖かく快適な家を実現するためには大切であることをお伝えしました。

このように、建物自体をしっかりつくっておくことで、長い目で見ての省エネ効果も期待できますし、災害で電気などのライフラインが止まってしまった場合にも、少ない熱源で部屋を暖めることができます。

高断熱・高気密の家では、少ないエネルギーで家中の温度を一定に近い状態に保つことが可能になります。

全館空調システム

全館空調システムとは、居室ごとではなく家全体を24時間冷暖房、換気するシステムのことです。全館空調システムを導入することで、居室間の温度差をさらに減らすことができ、冬の時期でも家のどこにいても暖かく、健やかな暮らしを送ることが可能になります。

▼全館空調システム「エアロテック」について
» 全館空調システム「エアロテック」とは?特徴について解説

冬暖かい家がもたらす健康効果について

冬に暖かい家は、単に冬の時期に快適なだけでなく、健康にも良い影響を与えます。代表的なものをいくつかご紹介します。

ヒートショックを防ぐ

高断熱・高気密の住宅の健康効果としてまず挙げられるのが、ヒートショックを防ぐことです。

平成30年の交通事故死者数が約3,500人(※1)であったのに対し、ヒートショックでは約1万7,000人もの人が亡くなっている(※2)といわれています。
※1 警察庁「平成30年中の交通事故死者数について」
※2 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所「冬場の住居内の温度管理と健康について」

冬場は暖房で暖めた部屋とそれ以外の部屋の温度差が大きいため、ヒートショックが原因で亡くなる人が増える傾向にあります。その点、高断熱・高気密の住宅であれば部屋間の温度差を少なく保つことができるため、ヒートショックのリスクを未然に下げることができます。

アレルギーの原因となるカビ・ダニの発生を防ぐ

「室内の湿度」と「外気と室内の温度差」によって発生する結露は、住宅内のカビ・ダニの発生、増殖につながりますが、断熱・気密・換気性能がしっかりしている家なら、結露の発生を防ぐことができます。その結果、カビの胞子やダニの糞が原因で引き起こされる喘息やアトピーなどのアレルギー症状を予防・軽減する、といったメリットが期待できます。

寒さに強い家は、冬暖かく快適で健康的に暮らせる家

寒さに強い家に必要不可欠な「断熱・気密」というキーワードについて詳しく解説しました。断熱・気密の性能を高めた家づくりをすることが、快適かつ健康な暮らしの実現につながるということをお分かりいただけたかと思います。

北洲ハウジングでは、「北洲基準」という独自の基準を定め、冬暖かく快適で健康的に暮らせる家を実現するための家づくりをしています。

北洲ハウジングは、住まいの本質は「家族が健康で快適に暮らせること」だと考えます。
独自に北洲の家づくり基準を「北洲基準」として定め、お客様の健康・快適実現を目指します。

北洲基準は、(1)健康、(2)快適、(3)エネルギー、(4)経済性 について定めています。

引用:北洲基準 – 北洲ハウジング

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