断熱|こだわる8つの性能

1 断熱

室温は、低すぎても高すぎても、健康リスクが高まります。
健康を維持するための室温を保つためにまず必要な家の機能が「断熱」です。
「断熱」によって外気との熱の出入りを少なくできれば、適切な室温を維持し、同時に光熱費の低減にもつながります。
しかし断熱機能は、容易に変更することができません。そのため、建築後20年〜30年経っても性能が長持ちする家づくりをする事が重要です。

北洲ハウジングの断熱性能

国は、住宅の断熱性能について「断熱等性能等級」を設定しています。長期優良住宅は「等級5」をクリアする必要があります。
さらに上の等級は、「HEAT(ヒート)20」という断熱基準によって定められています。HEAT20とは、世界全体の地球温暖化を課題として2009年に定められた民間の断熱性能評価基準です。

北洲ハウジングの家は、UA値で言うと0.31W/㎡・K。
これは、長期優良住宅やZEHの基準を上回り、HEAT20-G2グレード(断熱等級6)を超える断熱性能です。

※UA値…外皮平均熱貫流率。住宅の内部から床・壁・天井などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値で、数値が小さいほど断熱性能が良い。

断熱性能は、光熱費も大幅に削減します。

断熱性能は、コストに糸目をつけなければもっと上げることも可能ですが、快適性とコストパフォーマンスとのバランスが取れた断熱性能は、0.31W/㎡・Kだと北洲ハウジングは考えています。

適材適所の断熱

断熱は、建物の外側をぐるりと包み込むように、床・壁・天井など様々な部分に施します。
場所により、厚くできる箇所やできない箇所、水に強くなければいけない場所、コストパフォーマンスへの配慮などがあり、断熱材に求められる性能が違ってきます。
適材適所の断熱材を選定する事で、最高のパフォーマンスが発揮できるのです。

壁の断熱

木造住宅の壁の断熱には、一般的に「充填断熱」と「外張り断熱」があります。北洲ハウジングは、この2つを組み合わせた「W断熱システム」。0.31W/㎡・Kを実現するには「W断熱システム」が欠かせません。

充填断熱=高性能グラスウール(140mm)

充填断熱に使われる高性能グラスウールは断熱性とコストパフォーマンスに優れた断熱材です。
一方で、施工レベルが低いときちんとした断熱性能が確保できない素材でもあります。
そこで北洲ハウジングでは、断熱工事専門の業者が、性能を最大限に生かす施工を行なっています。

外張り断熱=ミネラルウール・ラメラ(80mm)

環境先進国ドイツからやってきたアルセコ社ミネラルウール・ラメラを採用。不燃でありながら透湿性能が高く、湿気が外に出ていく仕組みになっています。

床、天井、窓の断熱

断熱は、建物の外側をぐるりと包み込むように、壁だけでなく床・天井など様々な部分に施します。部位によって断熱材に求められる性能が違ってくるため、適材適所の断熱材を選定します。

天井断熱
ブローインググラスウール(400mm)
側根太断熱
発泡ウレタン吹付け(25mm)
床断熱
フェノール系断熱材(90mm)

安全性への配慮

火は上に上がっていく性質があります。延焼の影響が出やすい壁、天井、屋根には、火に強い断熱材を選定することが大切です。北洲ハウジングでは壁や天井に不燃のグラスウールを使用しています。

グラスウール
硬質ウレタンフォーム

木製窓・樹脂サッシ(トリプルガラス+Low-E)

ガラスやアルミサッシは熱伝導率が高く、室内の熱の多くは窓から出ていってしまいます。北洲ハウジングでは、トリプルガラスや木製窓枠・樹脂サッシを採用しています。断熱効果を高めるためにガラス間の空気層を広く取り、この空気層に熱伝導率の低いアルゴンガスを封入。またウォームエッジスペーサーを採用し、ガラス端部の結露を抑制します。ガラス部は特殊な金属膜)でさらに断熱性を高めています。

北洲ハウジングは「パッシブ設計」

設備による冷暖房を最小限にし、家自体で日射エネルギーをコントロールして、冬の厳しい寒さや夏の酷暑を出来るだけ和らげる。そのような「建築的手法」を「パッシブ設計」といいます。
断熱は、遮熱や蓄熱とともに、「パッシブ設計」の重要な要素となります。